原付免許の受験で用意するものは、本籍が記載された住民票の写し、本人確認書類、申請用写真、筆記用具が基本となります。ただし、細かい要件や持参品は受験する都道府県ごとに異なります。
この記事では、東京都・大阪府・長野県の警察が公開している公式案内を代表例として整理しました。2026年10月7日時点で確認した情報をもとに、書類の準備手順、写真の規格、当日の持ち物、地域ごとの受講手順の違い、新基準原付の扱いまでを整理します。
原付免許に必要なものの全体像
原付免許の受験に必要な持ち物は、大きく分けて「住民票(または所持している運転免許証)」「本人確認書類」「申請用写真」「筆記用具」の4点です。今回確認した3都府県で一致する項目もありますが、都道府県ごとに独自の指定が存在します。
東京都(警視庁)、大阪府警、長野県警の案内を比較した一覧は以下の通りです。
| 項目 | 東京都(警視庁) | 大阪府警 | 長野県警 |
|---|---|---|---|
| 住民票の写し | 本籍記載・6か月以内・コピー不可 | 本籍記載・6か月以内・コピー不可 | 本籍記載・1通 |
| 本人確認書類 | 提示が必要(マイナンバーカード、資格確認書など) | 提示が必要(マイナンバーカード、パスポートなど) | 受験先の公式案内で確認 |
| 申請用写真 | 縦3cm×横2.4cm(1枚・6か月以内) | 縦3cm×横2.4cm(1枚・6か月以内) | 縦3cm×横2.4cm(1枚・6か月以内) |
| 筆記用具 | 受験先の公式案内で確認 | HB鉛筆、消しゴム、ボールペン(黒または青) | HB鉛筆(シャープペンシル不可)、消しゴム |
注意
上記の表は各警察の代表的な案内を比較したものです。全国すべての試験場で完全に一致するわけではありません。申請書の記入タイミングや受付要件も含め、必ず受験予定の都道府県警察・運転免許試験場の公式案内をご確認ください。
住民票の写しは本籍記載・コピー不可で準備する
初めて運転免許を取得する日本国籍の方は、本籍が記載された住民票の写しを提出します。東京都・大阪府の案内ではコピー不可とされています。
有効期限について、東京都および大阪府では交付日から6か月以内のものと定められています。長野県警の資料には期限の明記がありませんが、直近に発行されたものを用意するのが安全でしょう。
マイナンバー(個人番号)の記載にも注意が必要です。警視庁の案内では、個人番号が記載されていない住民票の写しを提出するよう明記されています。警視庁の案内には、記載がある場合は記載部分をマスキングする旨がありますが、役所で取得する際に「個人番号の記載なし」を選択して発行しておくのが確実です。
なお、すでに他の運転免許証をお持ちの方が原付免許を受験する場合、大阪府警の案内では住民票の写しではなく、所持している運転免許証(マイナ免許証がある場合は両方)を持参する規定になっています。また、外国籍の方は必要書類の要件が異なりますので、各都道府県警察の窓口へお問い合わせください。
本人確認書類は住民票とは別に持参する
初めて免許を取得する際、住民票の写しを提出するだけでなく、身分を証明する書類の提示を求められます。
東京都の案内では、マイナンバーカード(通知カード不可)、資格確認書、旅券(パスポート)、学生証や社員証などが本人確認書類の例として挙げられています。大阪府警でも同様に、マイナンバーカードやパスポート、資格確認書などの提示が必要です。
窓口で提示できない場合は手続きを進められない恐れがあるため、有効期限内の書類をあらかじめ確認しておきましょう。
補足・参考
スマートフォンのマイナンバーカードは運転免許証として使用できません。警視庁の案内では、マイナンバーカードを本人確認やマイナ免許証の手続きに使う場合、スマートフォンのマイナンバーカードではなく実物のカードを持参する必要があります。なお、マイナ免許証(免許情報を記録したカード)の作成は、マイナンバーカードをお持ちの方のみ希望できます。
申請用写真は縦3cm×横2.4cmを1枚
試験の申請書に貼り付ける写真は、3都府県の資料において「縦3cm×横2.4cm」「1枚」「申請前(撮影から)6か月以内」という条件で一致しています。
撮影時の規格として、無帽、正面、上三分身、無背景であることが共通して求められます。事前に写真館や街頭のスピード写真機で撮影して持参するのが一般的な手順です。
試験場での当日撮影に関しては地域差があります。東京都の運転免許試験場(府中・鮫洲・江東)には自動証明写真機が設置されており、当日現地で撮影した写真を使用できます。ただし、他の都道府県では試験場内に写真機が常設されているとは限らないため、事前に規格通りの写真を用意して持参することをおすすめします。
当日の持ち物:予約・筆記用具・講習関連
試験当日は、書類や写真に加えて筆記用具や各種予約控えの持参が必要です。地域ごとの指定内容を把握して忘れ物を防ぎましょう。
東京都では、学科試験を受験する全員に対して事前予約が義務付けられています。手続き完了時に発行されるQRコードまたは受付番号を持参しなければなりません。予約画面に表示される時間は試験開始時刻ではなく、受験場所への来場時間です。遅刻した場合はキャンセル扱いとなることがあるため、余裕を持って到着する必要があります。
筆記用具の規格も都道府県で分かれています。大阪府警では「HBの鉛筆、消しゴム、黒または青のボールペン」が指定されており、長野県警では「HBの鉛筆(シャープペンシル不可)、消しゴム」と明記されています。指定が違うため、受験先の案内どおりの筆記用具を用意する必要があります。
当日の持ち物は以下の通り整理できます。
・住民票の写し(本籍記載・原本)または所持している運転免許証
・本人確認書類(マイナンバーカード、資格確認書、パスポート等)
・申請用写真1枚(縦3cm×横2.4cm)
・HBの鉛筆・消しゴム(大阪府は黒または青のボールペンも。長野県はシャープペンシル不可)
・予約画面の提示用控え(東京都などの事前予約制地域)
・眼鏡等(視力矯正が必要な方)
・手数料と原付講習の服装(金額と服装の指定は受験先の公式案内で確認)
・長野県:原付講習終了証明書(講習終了日から1年以内)と受験案内表
受験から交付までの流れは地域で異なる
原付免許の取得手順は、全国一律ではありません。
東京都や大阪府では、原則として学科試験に合格した後に原付講習を受講する流れです。一方、長野県では先に原付講習を申し込んで受講を修了し、その後の試験日に原付講習終了証明書を持参して学科試験を受ける順序になっています。
注意
大阪府警の案内によると、受験者が多数に達した場合は講習や免許証の交付が翌日以降にずれ込む場合があります。必ず1日で全工程が完了するとは限らないため、日程には余裕を持たせておきましょう。
取得前に知りたい:125cc以下でも原付免許で乗れる車両
免許取得にあたり、運転できるバイクの区分を正しく知っておくことが大切です。警察庁の案内により、令和7年(2025年)4月1日から車両区分の見直しが施行されました。
従来の総排気量50cc以下の原動機付自転車に加え、総排気量125cc以下であっても最高出力が4.0キロワット(kW)以下に制御された二輪車であれば、新基準の原付として原付免許で運転できるようになりました。
排気量が125cc以下であっても、最高出力が4.0kWを超える車両は原付免許では運転できません。購入や運転を検討する際は、排気量だけでなく最高出力の数値を確認してください。
また、最高出力を制御した新基準原付であっても、走行時のルールは従来の原付一種と全く同じです。警察庁の資料では、以下のルールを遵守するよう周知されています。
・法定最高速度は30km/h以下
・二段階右折
・二人乗りの禁止(単独乗車のみ)
車格が125ccクラス相当であっても、交通ルールは従来の原付一種と同じですので、安全運転を徹底しましょう。
取得後のバイクライフと仲間探し
免許を手に入れた後は、通勤や近場のツーリングなど、実際の走行を楽しむ段階に入ります。一人で気ままに走る時間も魅力的ですが、同じペースで走れるライダーと情報交換をしたり、目的地を共有したりする楽しみもあります。
原付の走行ルールに慣れていく中で、次の免許を検討する人もいます。自身のペースや走行スタイルに合わせて、無理のないバイクライフを組み立てていくのが大人の趣味としての醍醐味です。
よくある質問
住民票はコピーでも受け付けてもらえますか?
東京都・大阪府の案内ではコピー不可で、交付日から6か月以内です。長野県の資料には期間の記載がないため、受験先の公式案内で確認してください。
写真は試験場に着いてから撮影しても間に合いますか?
東京都の府中や鮫洲などの試験場には自動証明写真機があり、当日撮影した写真を使用できます。ただし、すべての試験場に設備があるとは限りません。当日の混雑や機械トラブルを避けるためにも、縦3cm×横2.4cmの規格を満たした写真を事前に用意しておく方法が無難です。
125ccのバイクはすべて原付免許で乗れるようになりますか?
すべての125ccバイクに乗れるわけではありません。原付免許で運転できるのは、2025年4月1日以降の基準において、総排気量125cc以下かつ「最高出力が4.0kW以下」に制限された車両に限られます。最高出力が4.0kWを超える車両は原付免許では運転できません。
すでに普通自動車免許を持っていますが、試験場で何を持参すればいいですか?
大阪府警の持ち物案内では、すでに他の免許をお持ちの方は住民票ではなく「所持している運転免許証又はマイナ免許証(両方ある場合は両方)」を持参するよう規定されています。なお、所持している免許の区分で原付が運転可能かどうかについては、警察庁または都道府県警察の公式案内でご確認ください。
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まとめ|原付免許の準備と当日のポイント
この記事のまとめ
・住民票の原本(本籍記載)、本人確認書類、写真(縦3cm×横2.4cm)、受験先が指定する筆記用具を用意する
・事前予約の要否や講習を受けるタイミングには地域ごとの違いがある
・125cc以下の新基準車両も最高出力4.0kW以下なら対象だが、30km/h制限などのルールは同じ
原付免許の取得に必要な書類や持ち物は、本籍記載の住民票や身分証明書など、事前に取得しておく書類が含まれます。また、東京都のように事前予約が必須の地域や、長野県のように講習受講が先行する地域など、運用手順には地域差が存在します。
本記事の内容は2026年10月7日時点で確認した公的資料に基づいています。実際に受験される際は、必ず受験先の都道府県警察・運転免許試験場の公式案内を確認し、万全の準備で当日に臨んでください。
