VFR800Fカスタムの進め方【2026年】積載・防風・部品適合の確認ガイド

VFR800Fカスタムの進め方【2026年】積載・防風・部品適合の確認ガイド

VFR800Fのカスタムを進める際は、まず自車の型式と年式を確認し、二輪車固有の法規基準に沿って積載や防風の装備を選ぶことが大切です。この記事では、法令で定められた積載上限や指定部品の考え方、電装装備の年代差を踏まえ、カスタムの進め方を判断できるよう整理してお伝えします。

目次

カスタムの前に確認する自車の型式と年式

型式と年式の違いを押さえる

VFR800Fは発売時期によって車両型式が分かれています。2014年4月に一新されて発売されたモデルは型式が「EBL-RC79」であり、2017年1月発売モデルおよび2018年11月発表モデルは型式が「2BL-RC79」となっています。同じ「2BL-RC79」であっても年代ごとに標準装備が異なるため、型式名だけで仕様を特定することはできません。カスタムパーツの適合を判断する際は、車検証に記載された型式と車体番号を必ず手元に用意して確認を進めてください。

補足・参考

VFR800Fは2022年10月に生産終了となりました。初度登録年月だけでは正確なモデル年式を特定できない場合があるため、型式と車体番号を控えたうえで販売店へ照会することをおすすめします。

年式で装備が違う具体例

モデルの年代によって標準装備の内容には明確な違いが存在します。2017年1月発売モデルからは、左サイドカウル部に各種端末の給電に使えるアクセサリーソケットが新たに標準装備されました。ETC車載器とグリップヒーターは2014年4月発売モデルの時点で標準装備されていましたが、2018年11月発表モデルにおいてETC2.0車載器へと変更されています。中古車として購入した車両の場合は、前オーナーによる取り外しや変更が行われている可能性もあるため、現車の状態を個別にあらかじめ確認しておく必要があります。

カスタム前に決めておくこと

パーツの購入に着手する前に、ご自身のツーリングスタイルを明確にしておくことが求められます。日帰りツーリング中心なのか、連泊を伴うロングツーリングなのかによって、必要な積載容量や防風性能は大きく異なります。想定する積載量や走行する速度域、予算の上限を整理し、積載・防風・電装のどの分野から優先的に手を付けるかをあらかじめ定めておくと、目的に合ったパーツ選びを進めやすくなります。

積載カスタムの考え方と二輪車の積載制限

二輪車の積載制限は四輪と別基準

バイクに荷物を積む際の法定基準は、四輪自動車の基準とは全く異なる体系になっています。大型自動二輪車および普通自動二輪車の積載制限は、道路交通法施行令に基づき次のように定められています。

・積載重量:最大60kgまで

・積載物の長さ:乗車装置または積載装置の長さに0.3mを加えた長さまで

・積載物の幅:乗車装置または積載装置の幅に0.3mを加えた幅まで

・前後のはみ出し:乗車装置または積載装置の前後から0.3m以内

・左右のはみ出し:乗車装置または積載装置の左右からそれぞれ0.15m以内

・高さの制限:荷物を積んだ状態で地上2mまで

基準となる寸法は車検証に記載された車体寸法ではなく、シートなどの乗車装置やキャリアなどの積載装置そのものの大きさです。四輪車に適用される「車体寸法の1.2倍」といった計算式は二輪車には当てはまりませんので、混同しないよう注意してください。

出発前の計測手順

荷物を積んだ際は、出発前に寸法が規定内に収まっているかを自車で計測します。基準となるのはシートやリアキャリアの端面であり、そこから荷物が前後に0.3mを超えてはみ出していないか、左右へそれぞれ0.15mを超えて飛び出していないかを確認します。左右どちらか一方へ偏って荷物を積むと、片側0.15mの制限を超過する原因となるため、左右均等に積載バランスを整えることが基本となります。また、荷物を積んだ状態で地上2m以内か、重量が60kgおよび車両・キャリア側の許容値に収まっているかもあわせて確認します。

注意

法令上の上限値が60kgであっても、バイクメーカーが設定する許容積載重量やキャリアごとの耐荷重制限は別に定められています。車両の取扱説明書やパーツの取扱基準を必ず確認し、低い方の数値を遵守して荷物を積載してください。

灯火類とナンバーを隠さない

荷物を積む際は、後方から灯火類とナンバーが見える状態を保ちます。警察の指導資料にも示されている通り、方向指示器、ナンバープレート、ブレーキ灯、尾灯などの灯火類が見えにくくなるような荷物の積み方は禁止されています。サイドバッグやシートバッグが垂れ下がってテールランプやウインカーを覆っていないか、荷締めベルトがナンバープレートの文字を遮っていないかを、荷物を固定した後に後方から目視で点検してください。

パニアケース・キャリア・トップボックスの選び方

2014年4月の発表時点において、Hondaからはリアキャリア、パニアケース、トップボックスなどの純正アクセサリーが用意されていました。デタッチャブルパニアケースは工具を必要とせず手軽に脱着できる設計とされていましたが、生産終了モデルとなっているため、現在の在庫状況や年式ごとの適合状況は販売店へ直接確認する必要があります。

なお、日本自動車工業会の解説ではサイドバッグやパニアケースは積載物ではなく「積載装置」として説明されています。その場合は基準側になるため、個別製品をどちらとして扱うかについては、購入先や整備工場へ相談して確認することをおすすめします。

規定を超える場合

やむを得ず規定の寸法や重量を超える貨物を運ぶ場合には、出発地を管轄する警察署長へ申請して「制限外積載許可」を受ける手続きが存在します。ただし、この手続きは分割できない単一の貨物を運搬する場合などを想定した四輪車向けの解説が主となっており、一般的なツーリングにおいて二輪車で基準を超えて走行することは現実的ではありません。通常のツーリングにおいては、法定基準の範囲内に収まる積載量を計画することが大切です。

防風カスタムはスクリーンから検討する

スクリーン交換は指定部品の枠組みで考える

防風を見直すなら、まずスクリーンが検討対象になります。国土交通省の細部取扱い通達の別紙において、「二輪車のウインド・シールド」は指定部品として明記されています。指定部品に該当するパーツであっても、車体に装着された状態で保安基準の各条項に適合していることが必要です。具体的な適合性については、製品の表記を確認したうえで、不安がある場合は整備工場や運輸支局へ事前に相談してください。

スクリーン選びの確認項目

VFR800Fは純正状態でウインドプロテクションを追求したフロントカウルとサイドカウルを備えています。社外スクリーンへの変更を検討する際は、以下の項目を比較して選定を進めてください。

・純正比でのスクリーンの高さと立ち上がり角度

・カウル形状に対する製品のフィッティングと取付方法

・車検対応や保安基準適合の記載の有無

・製品の適合表にある対応型式・年式

メーカーが発行する最新のパーツ適合表を参照し、確実な情報を得たうえで手配することが大切です。

防風の効き方は体格とポジションで変わる

ウインドスクリーンの効果は、ライダーの座高や乗車姿勢、ヘルメットの形状によって体感が異なります。同じスクリーンを装着した場合でも、体格の違いによって風の当たり方や風切り音の聞こえ方には個人差が生じます。社外スクリーンを取り付けた直後は、いきなり長距離へ出かけるのではなく、近距離の有料道路などで段階的に試走を行い、視界の妨げや風の巻き込みが発生していないかを確認しながら調整を行ってください。

ハンドガードやバーエンドの扱い

手元の防風や防寒を目的として、ハンドガードや大型バーエンドの装着を検討する方もいらっしゃいます。国土交通省の指定部品リストにおいて「二輪車のステアリング・ハンドル」本体は指定部品から除外されていますが、ガード類やバーエンド等のパーツが指定部品に当たるかは、この記事では確認できていません。ハンドル周りのパーツを追加する際は、車幅の寸法変化が規定内に収まるか、および操縦装置として安全が保たれているかを整備工場で確認しておくことが堅実です。

電源・ETCなど電装まわりの注意点

アクセサリーソケットの使い方

2018年11月発表モデルのVFR800Fには、カウル左側に12Vアクセサリーソケットが標準で装備されています。このソケットの定格容量は36W(12V3A)までと規定されています。USBポートという記載はないため、USB機器を使うには別途機器が必要かを確認してください。使わないときはカバーを閉じ、濡れた状態では使用しないよう管理してください。

編集部の一言

アクセサリーソケットを利用する際は、接続機器の消費電力の合計値が定格の36Wを超えないかを事前に確認しておくことが大切です。

ETCの世代差

VFR800Fに搭載されているETC車載器は、発売時期(モデル)によって規格が異なります。2014年4月発売モデルおよび2017年1月発売モデルには従来のETC車載器が標準装備されており、ETC2.0車載器へと切り替わったのは2018年11月発表モデルからとなります。いずれの仕様においても、実際に高速道路の料金所でETCレーンを利用するには、セットアップ作業、セットアップ費用、および決済用のETCカードが必要です。中古車を購入した際は、現車に装着されている車載器の種類を販売店で確認してください。

ナビ・スマホ給電を足す前に確認すること

ハンドルまわりにナビゲーションやスマートフォンホルダーを設置し、充電配線を引き回す際は、自車の年式に応じた電源確保の手段を検討します。アクセサリーソケットは2017年1月発売モデルで新たに標準装備されました。自車にソケットが無い場合の電源の取り方は、販売店や整備工場に相談してください。また、ハンドルを左右フルロックまで切った際に配線が突っ張ったり、フロントフォークやステム部分に挟み込まれたりしないよう、遊びを持たせた安全な配線レイアウトを確保してください。

仲間とツーリングできるアプリ・BunBun

通常プランは月額600円(税込・初月無料※2026年10月時点の公式サイト表示。適用条件は公式サイトでご確認ください)。目的地・走り方・バイクの車種などの条件でイベントを絞り込んで探せます。ユーザー登録には免許証登録・本人認証が必須です。

BunBun公式サイトで詳細を見る

※イベントへの参加・主催は有料プランの機能です。無料プランでは検索・閲覧・掲示板の利用が可能です。有料プランは無料期間中に解約されなかった場合、期間終了後に自動で課金が始まります。

部品適合と車検で迷わない判断の順序

取付方法で扱いが変わる

カスタムパーツをバイクに装着する際、車検時における「自動車検査証の記載事項の変更」に該当するかどうかは、国土交通省の通達により取付方法ごとに定義されています。

取付方法の区分 通達における定義 車検証の記載事項変更
簡易な取付方法 手で容易に着脱できる取付方法 記載事項の変更に当たらない
固定的取付方法 簡易でも恒久的でもない取付方法 指定部品:変更に当たらない
指定外部品:寸法が範囲内なら変更に当たらない
恒久的取付方法 溶接又はリベットで装着される取付方法 指定部品・指定外部品とも寸法が範囲内なら変更に当たらない

手で容易に着脱できず、溶接やリベットでもない取付は固定的取付方法に当たります。ご自身が取り付ける部品がどの区分に該当するかは、整備工場などで確認してください。

車検証の寸法との関係

表の「寸法が範囲内」とは、車検証の記載値に対して次の範囲に収まる場合です。

・長さの変化:±3cm以内

・幅の変化:±2cm以内

・高さの変化:±4cm以内

パーツの装着によってこの数値の範囲を超える寸法変化が生じる場合は、記載事項変更や構造等変更検査の手続きが必要になることがありますので、管轄の運輸支局や認証整備工場へ事前に確認を行ってください。

記載事項と保安基準は別問題

寸法変更の手続きが不要であることと、そのパーツが保安基準に適合しているかどうかは全く別の問題です。通達の中では「当該自動車部品が装着された状態において保安基準の各条項に適合していることが必要であること」と明記されています。記載事項の変更が不要であっても車検に通るとは限らず、保安基準に適合していない場合は整備命令の対象になりえます。具体的な適合状況については、製品表記の確認や整備工場への相談を行ってください。

年式をまたぐ部品の適合

確認できている年式間の変更点は、2017年1月発売モデルでのマフラー構造変更やアクセサリーソケット追加、2018年11月発表モデルでのETC2.0化などです。それ以外の細かな差異や、年式をまたぐ部品の流用可否については、この記事では確認できていません。パーツリストや公式適合表を参照し、車検証に記載された型式と車体番号をもとに販売店へ照会してください。

買う前の確認チェック

不要なトラブルや適合ミスを防ぐため、パーツの注文確定前に以下の5項目を順に確認する習慣を付けてください。

・自車の車検証に記載された型式(EBL-RC79または2BL-RC79)と車体番号の確認

・パーツメーカーの公式適合表における対応年式と型式の合致

・手で容易に着脱できるか、溶接・リベットか、それ以外かを含む取付方法の確認

・車検対応マークや保安基準適合に関する表記の有無

・万が一適合しなかった場合の返品・交換条件の確認

ツーリング仲間と装備を相談する

実際に走る人から装備の知見を得る

ソロツーリングを中心としているライダーであっても、同じ排気量やスポーツツアラーに乗る仲間と情報交換を行うことは有益です。長距離を実際に走っているライダーがどのキャリアを選び、どのようなスクリーンを装着して風を凌いでいるのかという実体験は、机上のカタログスペックだけでは分からない貴重な判断材料となります。実車を見ながら装備の仕上がりや使い勝手を語り合える環境を持つことで、無駄のない装備選びを進めやすくなります。

BunBunでできること

ツーリング仲間を探すプラットフォームとして、アプリ「BunBun」を活用する方法があります。無料プランではイベントの検索・閲覧や掲示板が利用でき、有料プランに加入することでツーリングイベントへの参加や主催が可能になります。アプリ内では目的地、走り方のペース、乗車するバイクのメーカーや車種といった細かい条件を設定し、ご自身の志向に合ったツーリングイベントを絞り込んで探すことができます。利用対象は18歳以上となっており、ユーザー登録時には運転免許証による本人認証が必須です。

初対面ツーリングの前提

コミュニティやアプリを通じて初対面のライダーとツーリングを行う際は、参加者個人の安全意識が基本となります。サービス運営側が走行中の指揮監督やツーリング中の安全を保証するものではありません。万が一のトラブルや事故が発生した場合は当事者間での解決が原則となるため、各自が任意保険へしっかりと加入し、法定速度と交通マナーを遵守した大人のライディングを徹底してください。

よくある質問

VFR800Fに積める荷物の重さと大きさの上限は?

道路交通法施行令に基づく二輪車の積載上限は、重量60kgまで、長さ・幅は乗車装置(シート)または積載装置(キャリア等)に0.3mを加えた範囲までです。はみ出しは前後が0.3m以内、左右はそれぞれ0.15m以内で、荷物を積んだ高さは地上2m以内と定められています。ただし、車両やキャリアごとにメーカーが指定する許容積載重量が別に存在するため、取扱説明書等で低い方の数値を必ず確認してください。

スクリーンを替えると車検に影響しますか?

製品が「指定部品」に当たり、固定的取付方法で装着された場合は、寸法について車検証の記載事項を変更する必要はないとされています。ただし、装着状態で道路運送車両の保安基準の各条項に適合していることが前提となります。個別製品の適合性については、車検対応表記を確認したうえで整備工場や運輸支局へ相談してください。

年式が違う純正部品は流用できますか?

VFR800Fで確認されている変更は、マフラー構造の変更やアクセサリーソケットの追加、ETC2.0化などです。それ以外の差や年式をまたぐ部品の流用可否については確実な互換性が確認できていないため、パーツリストの部品番号を照合し、ホンダ正規販売店で車体番号をもとに適合確認を行うことが前提となります。

ETC2.0はいつから標準装備ですか?

ETC2.0車載器が標準装備となったのは2018年11月発表モデルからです。2014年4月発売モデルおよび2017年1月発売モデルには従来のETC車載器が標準装備されていました。ETCの機能を利用するにはセットアップ作業とETCカードが別途必要になります。中古車の場合は前オーナーによる仕様変更の可能性があるため、現車の装備状況を確認してください。

カウルのアクセサリーソケットは何Wまで使えますか?

2018年11月発表モデルのカウル左側に標準装備されている12Vアクセサリーソケットの定格容量は、最大36W(12V3A)までです。USBポートという記載はないため、USB機器を使用する際は対応する機器を別途確認してください。また、不使用時はカバーを閉じ、濡れた状態での通電は避けてください。他の年式の仕様については取扱説明書や販売店で確認してください。

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まとめ|VFR800Fカスタムを確実に進めるために

この記事のまとめ

・自車の車検証で型式(EBL-RC79または2BL-RC79)と車体番号を先に確認する

・積載は二輪車の基準(シート・キャリアの幅・長さ+0.3m、前後0.3m・左右各0.15m、高さ2m、重量60kg)を守る

・防風や電装パーツの適合は公式適合表と販売店・認証整備工場で確認して取り付ける

カスタムを進める際は、まず自車の正確な年式と装備差を把握し、二輪車の法定積載制限を守りながら必要なラゲッジスペースを確保してください。防風スクリーンや電装系の追加を行う際も、保安基準適合の有無と消費電力をチェックすることがトラブル防止の第一歩となります。愛車の仕様を正確に理解したうえで、ご自身の旅のスタイルに合わせたカスタムを楽しんでください。

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この記事を書いた人

40代からのツーリング仲間探しサービス「BunBun(ブンブン)」の編集部です。ソロツーリングの楽しみ方からマスツーリングのマナーまで、大人のライダーに役立つ情報をお届けします。

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