ツーリング向けフルフェイスを選ぶ際、装備の充実度と軽さのどちらを優先すべきか迷う方は多いでしょう。SHOEIのGT-Air3は、QSV-2インナーサンバイザーとセンターロック式のCNS-1Cシールドを標準装備し、SHOEI COMLINKに対応した専用インカム装着機構を備えているモデルです。
単色モデルの重量はSHOEI公式発表で1,600〜1,752g(量産品の平均値、付属品除く)となっています。同じSHOEIのZ-8は公称1,331〜1,530gです。
この記事では、GT-Air3の主要装備、公表スペックに基づく重さ、主要インカムの適合状況、そしてZ-8との違いを分かりやすく整理しました。ご自身の走行スタイルに合わせてどちらを試着候補に選ぶべきかを、客観的な数値と仕様から判断できるようになります。
編集部の一言
インナーサンバイザーなど装備を重視するならGT-Air3、公称値の軽さを重視するならZ-8を試着候補に検討するのがおすすめです。自分のツーリングスタイルに合わせた試着選びが失敗を防ぐ近道です。
GT-Air3の装備を整理
インナーサンバイザー
GT-Air3は、帽体内部にQSV-2サンバイザーを標準装備しています。日中の日差し対策やトンネル出入り時の視界確保を重視したい方に向いている装備です。実際の操作感は店頭で確認してください。
シールド
シールドシステムには、センターロックシステムを導入したCNS-1Cシールドが採用されています。開閉の操作感は店頭で確認してください。
ベンチレーション
GT-Air3のアッパーエアインテークは、走行風を効率的にヘルメット内部へ導入するデザインが採用されています。
内装
内装の表面生地には、吸湿速乾生地と起毛生地をハイブリッドで使用しています。実際の肌触りは試着時に確認してください。
適合規格
GT-Air3の規格はJIS規格です(SHOEI公式スペック)。
重さとサイズ展開
GT-Air3の重さ
GT-Air3はS〜XXLの5サイズ展開で、単色の公称値は1,600〜1,752gです。サイズ別の公称重量は下の表のとおりです。
数値の読み方
SHOEI公式サイトに記載されている重量は、量産ヘルメットの平均値として公表されています。この数値には付属品の重量は含まれていません。また、個体差や後述する専用インカムを取り付けた際には総重量が増加するため、公称値は本体単体の基準値として捉える必要があります。
サイズ展開
GT-Air3には設定のないXSサイズが、Z-8には展開されています。頭のサイズが小さめな方は、対応するサイズ設定の有無も確認してください。
※単色・公称値(量産品の平均値、付属品除く)の比較です。
| サイズ | GT-Air3 | Z-8 |
|---|---|---|
| XS | 設定なし | 1,331g |
| S | 1,600g | 1,347g |
| M | 1,635g | 1,384g |
| L | 1,672g | 1,415g |
| XL | 1,752g | 1,467g |
| XXL | 1,734g | 1,530g |
補足・参考
上記の重量表記はSHOEI公式サイトが公表している量産品の平均値です。付属品の重さは含まれていません。GT-Air3はXL(1,752g)よりXXL(1,734g)の方が軽い公称値になっています。SHOEI公式スペック表の記載どおりです。
インカム対応の確認ポイント
SHOEI COMLINK対応
GT-Air3は、専用設計コミュニケーションシステム装着機構を備えたSHOEI COMLINK対応モデルです。
SENA SRL3
SENAのSRL3は、GT-Air3と一体化した設計のインカムです。Meshインターコム通話とBluetoothインターコム通話の両方に対応しています。
B+COM
サイン・ハウスのB+COMシリーズを使用したい場合、GT-Air3に対応した専用パーツとして「B+COM SHOEI アタッチメント3」が用意されています。ヘルメットのインターコムベースカバーと差し替えて取り付けることで、最適なポジションで本体を装着できます。対応モデルはSB6XR、ONE、TALK、PLAY、SB6Xです。
購入前チェック
インカムの装着を考えている場合は、購入前に以下の手順で確認してください。
①使いたいインカムの型番を控える。
②SENAまたはサイン・ハウスの公式ページで、GT-Air3が対象かを確認する。
③上記以外の型番は対応可否を断定できないため、各メーカー公式で確認する。
Z-8との違い
重さ
Z-8の単色モデルの公称重量は1,331〜1,530gです。GT-Air3の1,600〜1,752gと同一サイズ同士の公称値で比較した場合、Z-8の方が軽い数値となっています。ヘルメット自体の軽さを最重要視したい場合は、Z-8が有力な選択肢になります。
シールドと換気
Z-8には2次曲面形状のCWR-F2シールドが採用されており、ワンアクションで簡単に操作できるセンターロックシステムを搭載しています。また、Z-8は従来モデル比でエアインテークホールが1か所追加されています(Z-8の従来モデルとの比較で、GT-Air3との比較ではありません)。GT-Air3はCNS-1Cシールドを採用しており、シールドの型番が異なります。
共通点
GT-Air3とZ-8は、どちらもJIS規格製品です。また、シールドの中央でロックを操作するセンターロックシステムを採用している点も共通しています。
インナーサンバイザー
GT-Air3にはQSV-2インナーサンバイザーが標準装備されています。一方で、今回確認したZ-8の公式情報には装備の表記が見当たりませんでした。必要な方は購入前に公式で確認してください。インナーサンバイザーの有無は、2つのモデルを検討する上で確認しておきたい点です。
| 項目 | GT-Air3 | Z-8 |
|---|---|---|
| 単色重量(公称平均値) | 1,600〜1,752g | 1,331〜1,530g |
| サイズ展開 | S〜XXL(5サイズ) | XS〜XXL(6サイズ) |
| シールド型番 | CNS-1C | CWR-F2 |
| センターロック | あり | あり |
| 適合規格 | JIS規格 | JIS規格 |
| インナーサンバイザー | QSV-2標準装備 | 公式スペックに表記なし |
選び方の判断軸
装備を優先する人
インナーサンバイザーを使いたい方には、標準装備されているGT-Air3が適しています。また、SHOEI COMLINKによるインカム装着機構を重視する方にとっても検討しやすいモデルです。
重さを優先する人
長時間のツーリングにおいて、ヘルメット自体の軽さを重視したい方はZ-8を優先的に試着候補へ入れましょう。ただし、公称値の軽さと実際の被り心地による重量感は異なる場合があるため、店頭での確認が欠かせません。
インカムを使う前提の人
ツーリング中にインカム通話を活用したい方は、使いたい機器の装着方式から選ぶ視点も有効です。SENA SRL3の一体型設計を好むか、B+COMシリーズを専用アタッチメント3で装着するかなど、手持ちの通信機器に合わせて選んでください。なお、Z-8のインカム適合はこの記事では扱っていないため、Z-8を候補にする場合は各メーカー公式で確認してください。
購入前のサイズ確認
頭囲だけでは決まらない
ヘルメットを選ぶ際、メジャーで測った頭囲(ハチ周り)だけでサイズを決めてしまうのは避けてください。SHOEI公式サイトでも、ハチ周りだけではサイズを特定できないと案内されています。頭の形は人によって異なるためです。
販売店で試着する
SHOEI公式では、希望するモデルを必ず販売店で試着した上で確認することが推奨されています。以前と同じサイズ表記でも、モデルが変われば合うとは限りません。特に久しぶりにバイクへ乗るリターンライダーの方は、過去の記憶だけで選ばず必ず現物を被って確認してください。
P.F.S.を使う
より確実なフィット感を求める場合は、SHOEI TECHNICAL SHOPで実施されているPersonal Fitting System(P.F.S.)の活用が案内されています。内容・実施店舗・予約方法はSHOEI公式で確認してください。
注意
SHOEI公式は販売店での試着を案内しています。試着せずにサイズを決めるのは避けてください。
よくある質問
GT-Air3にインナーサンバイザーは装備されていますか?
はい、GT-Air3にはQSV-2インナーサンバイザーが標準装備されています。
GT-Air3の重量はどのくらいですか?
ソリッドカラーモデルの単色公称値で1,600〜1,752gです。この数値は量産品の平均値であり、付属品の重量は含まれていません。
GT-Air3にインカムは取り付けられますか?
はい、SHOEI COMLINK対応の装着機構を備えています。専用設計のSENA SRL3が一体装着できるほか、専用アタッチメント3を用いることでB+COMの対応モデルも装着可能です。
Z-8とGT-Air3はどちらが軽いですか?
公称値ではZ-8(1,331〜1,530g)の方がGT-Air3(1,600〜1,752g)より軽い数値です。被り心地は試着で確認してください。
サイズは頭囲を測るだけで決められますか?
頭囲だけでは適切なサイズを特定できません。頭の形は人によって異なるため、販売店での試着やSHOEIのP.F.S.(フィッティングサービス)の利用が案内されています。
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まとめ|SHOEI GT-Air3の選び方
この記事のまとめ
・GT-Air3はQSV-2サンバイザー、CNS-1Cシールド、COMLINK対応機構を備える
・重量の公称平均値はGT-Air3が1,600〜1,752g、Z-8が1,331〜1,530g(付属品除く)
・インカムは型番ごとの適合を確認し、サイズは販売店での試着とP.F.S.で決める
インナーサンバイザーやインカムの装着機構を重視するならGT-Air3、公称値の軽さを優先するならZ-8を試着候補に入れてください。ご自身の走行スタイルに合わせて優先順位を整理し、ぜひ店頭での試着を通じて最適なヘルメットを見つけてください。
