MT-25のタイヤ選び|純正サイズの確認・交換時期・銘柄の選び方

MT-25のタイヤ選び|純正サイズの確認・交換時期・銘柄の選び方

MT-25の2021年版取扱説明書(MTN250-A)では、純正タイヤサイズは前輪が「110/70-17M/C 54S」、後輪が「140/70-17M/C 66S」です。また、冷間時の指定空気圧は1名乗車時・2名乗車時ともに前輪200kPa、後輪225kPaに設定されています。

この記事では、愛車のタイヤサイズと空気圧の正確な確認方法から、交換時期の見極め方、自身の走行スタイルに合わせたタイヤ銘柄の選び方まで、判断に必要な情報を整理してお伝えします。

目次

MT-25の純正タイヤサイズと指定空気圧

補足・参考

本セクションで紹介するサイズおよび空気圧の数値は、ヤマハ発動機株式会社が公開している「MT-25(型式:MTN250-A)2021年版取扱説明書」(2026年10月6日確認)の仕様に基づいています。年式やモデルにより仕様が異なる場合があるため、正確な数値はお手元の取扱説明書をご確認ください。

純正タイヤサイズ

MT-25(2021年版取扱説明書・MTN250-A)の純正タイヤサイズは以下の通りです。

装着位置 純正タイヤサイズ
前輪(フロント) 110/70-17M/C 54S
後輪(リア) 140/70-17M/C 66S

表記のうち「110/70-17」は、タイヤ幅110mm、扁平率70%、リム径17インチを表す並びとなっています。「M/C」はモーターサイクル用を示しており、末尾の英数字は荷重を支える能力や設計上の対応速度を示す指標として表記されています。銘柄を選定する際は、まずこの基本サイズを基準にして探す形になります。

指定空気圧

タイヤの接地感や操舵性を維持するためには、メーカーが定めた指定空気圧の管理が欠かせません。MT-25(2021年版取扱説明書・MTN250-A)の指定空気圧(冷間時)は次の数値となっています。

・前輪:200kPa(2.00kgf/cm²)

・後輪:225kPa(2.25kgf/cm²)

この数値は、1名乗車時だけでなく2名乗車時も共通の設定となっています。「冷間時」とは、走行前のタイヤが十分に冷えている状態を指します。走行後は摩擦熱や内部の空気膨張によって空気圧が高く計測されるため、測定や充填は必ずツーリングの出発前や走行前に行う必要があります。

自分のMT-25で確認する方法

バイクは年式やマイナーチェンジによって細かな指定数値が変更されるケースがあります。ご自身のMT-25の仕様を確実に確かめるには、以下の手順で照合を行うのが確実です。

・車体に貼られた空気圧・タイヤサイズの表示ラベルを確認する(位置は取扱説明書で確認)

・車載または手元にある取扱説明書の仕様諸元ページを確認する

・現在装着されているタイヤのサイドウォール(側面)に刻印された英数字を直接読み取る

中古車を購入した場合や、前オーナーがサイズを変更している可能性が考えられる場合は、現在の装着タイヤだけでなく車体側のラベルや説明書もあわせて確認してください。仕様に関して疑問が残る場合は、購入したバイクショップや正規販売店へ車台番号を伝えて相談することをおすすめします。

タイヤの交換時期の見極め方

バイク用タイヤは走行による摩耗だけでなく、時間経過によるゴムの硬化によってもグリップ力や乗り心地が変化します。

溝とスリップサインの確認

トレッド面(接地面)の溝には、摩耗の進行を知らせる「スリップサイン」が設けられています。タイヤのサイドウォールにある三角マーク(▲)を辿ると、溝の底に少し盛り上がった突起が確認できます。

走行を重ねてトレッド面が削れ、溝の深さがこの突起と同じ高さまで達した状態はタイヤの使用限度を示すサインです。スリップサインが露出した状態での走行は排水性が著しく低下して危険なため、露出する手前の段階で交換の準備を進める必要があります。摩耗の度合いが判断しにくい場合は、点検時に整備士へ見てもらうと安心です。

ひび割れ・偏摩耗・経年の見方

リターンライダーの方や、乗る頻度が限られるソロツーリング派の場合、走行距離が少なく溝が残っていてもタイヤの経年劣化が進んでいるケースが見られます。以下のチェック項目を目視と触診で確認してください。

・溝の底部やサイドウォールに細かなひび割れ(クラック)が発生していないか

・直進走行が多く、タイヤの中央部分だけが平らにすり減る「偏摩耗(台形減り)」が起きていないか

・ゴムの表面が硬化し、爪を立てても弾力が感じられなくなっていないか

長期保管されていた車両は、紫外線やオゾンの影響でゴムの劣化が進みやすい傾向にあります。ひび割れや硬化が1つでも当てはまる場合は、溝が残っていても販売店や整備士に状態を見てもらってください。

空気圧点検の習慣

適切な空気圧を保つことは、偏摩耗を防ぎ、タイヤの設計通りの性能を引き出すための基本です。MT-25の指定値である前輪200kPa・後輪225kPaを基準として、定期的にエアゲージで測定する習慣を身につけましょう。

自然な空気漏れは目に見えないペースで常に起きています。ツーリングへ出かける当日の朝や、長距離を走る前など、冷間時のタイミングで数値を測る習慣をつけておくことで、空気圧不足による走行抵抗の増加や偏摩耗を抑えられます。

交換を急ぐべきサイン

走行中に以下のような兆候が現れた場合は、タイヤに重大なトラブルが起きている可能性があるため、無理な走行を控えて速やかに点検を受けてください。

注意

タイヤに釘や金属片などの異物が刺さっている場合や、トレッド面に深い亀裂・変形が見られる場合は、走行を直ちに中止してください。空気圧を規定値に合わせても数日で極端に減ってしまう場合も、スローパンクチャーの危険があります。

また、直線走行時やコーナリング時に不自然な振動やふらつきを覚える場合も、タイヤの内部構造の損傷や偏摩耗が疑われます。違和感を覚えたら放置せず、速やかに二輪専門店の整備士に診断を依頼してください。

MT-25のタイヤ銘柄の選び方

タイヤを交換する際は、純正指定の枠組みを守りつつ、自分の主な走行シーンに合わせて製品のキャラクターを絞り込んでいく作業が必要になります。

純正サイズに合うことが大前提

銘柄を探す際は、必ず前「110/70-17」、後「140/70-17」のサイズラインナップがある製品を選定してください。太いタイヤを履かせたいという理由でサイズを変更すると、操縦性や車体とのすき間に影響する可能性があります。メーカーが車体設計に合わせて設定した純正サイズを選択するのが鉄則です。純正以外のサイズを検討する場合は、装着の可否を販売店やメーカーに確認してください。

走り方で決める比較軸

各タイヤメーカーからは、排気量250ccクラスに対応する様々なキャラクターのタイヤが販売されています。銘柄を絞り込む際は、ご自身がバイクをどのように使っているかを振り返り、重視したい要素を決めていくと選びやすくなります。

・耐摩耗性(ロングライフ):通勤・通学や高速道路を使った長距離移動が多い人に向いています。

・ウェット路面での安心感:天候が変わりやすい長距離ツーリングが多い人に向いています。

・旋回性とグリップ力:ワインディング走行やスポーツライディングを楽しみたい人に向いています。

・価格帯:日常の足として維持費を抑えたい人に向いています。

自分が最も走るシチュエーションを明確にすることで、グリップ重視かライフ重視かといった優先順位が自然と定まります。

前後で揃えるか

バイクのタイヤは、前輪と後輪で同一の銘柄・同一のシリーズを揃えて装着する考え方が一般的です。前後のタイヤはトレッドパターンやラウンド形状(プロファイル)、剛性バランスが連動して機能するように設計されているためです。

片側だけが早く減ってしまった場合でも、可能な限り同じ銘柄を取り寄せて合わせるか、前後セットでの交換を検討するのが自然なハンドリングを保つための基本方針となります。異なる銘柄の組み合わせを検討したい場合は、車体の挙動に変化が出る可能性があるため、経験豊富なショップスタッフに相談した上で決定してください。

交換を頼む前に伝えること

店舗でタイヤ交換を依頼する際は、事前に以下の情報を整理して伝えると、スムーズに適合確認や見積もりが進みます。

・車種名と年式(MT-25、年式または型式)

・現在装着されているタイヤの銘柄とサイズ

・主な用途(街乗り中心、日帰りソロツーリング、ワインディング等)

・予算感や交換希望時期

なお、ネット通販等で購入したタイヤを持ち込んで交換してもらう場合、店舗によって工賃設定が異なったり、持ち込み作業自体を受け付けていなかったりする場合があります。事前に持ち込みの可否や工賃の総額を確認しておくことが大切です。

よくある質問

MT-25の純正タイヤサイズはいくつですか?

MT-25(2021年版取扱説明書・MTN250-A)の純正タイヤサイズは、前輪が110/70-17M/C 54S、後輪が140/70-17M/C 66Sです。年式や仕様によって異なる場合があるため、正確な数値はお手元の取扱説明書をご確認ください。

MT-25の指定空気圧はいくつですか?

冷間時の指定空気圧は、1名乗車時・2名乗車時ともに前輪200kPa(2.00kgf/cm²)、後輪225kPa(2.25kgf/cm²)です。必ずタイヤが冷えている状態で測定を行ってください。

2名乗車をするときは空気圧を変える必要がありますか?

2021年版取扱説明書の仕様においては、1名乗車時と2名乗車時で同じ指定空気圧(前200kPa・後225kPa)となっています。ご自身の車両の取扱説明書や車体ラベルでも規定値をご確認ください。

タイヤは前後同時に交換すべきですか?

摩耗が進んだ側だけ交換することもあり、もう一方の残り溝や劣化の状態によっても判断が分かれます。両輪の状態をバイクショップの整備士に見てもらって判断することをおすすめします。

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まとめ|MT-25のタイヤを整えて安全な走行へ

この記事のまとめ

・純正サイズ(前110/70-17、後140/70-17)と冷間時の指定空気圧(前200kPa、後225kPa)を把握する

・スリップサインの露出、ゴムのひび割れ、経年硬化、空気圧の定期点検で交換時期を見極める

・純正適合サイズを前提に、ツーリングの走行距離や街乗りなどの用途に合わせて銘柄を比較する

タイヤは路面と車体を結ぶ唯一の接点であり、バイクの安全性と乗り味を大きく左右する重要な消耗品です。まずはご自身のMT-25の取扱説明書や車体ラベルで正確な数値を照合し、現状の摩耗や劣化具合を確認してみてください。判断に迷う箇所や交換作業については、信頼できるバイクショップや整備士に相談しながら、安心できる足元を整えていきましょう。

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この記事を書いた人

40代からのツーリング仲間探しサービス「BunBun(ブンブン)」の編集部です。ソロツーリングの楽しみ方からマスツーリングのマナーまで、大人のライダーに役立つ情報をお届けします。

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