中免で乗れるバイク|400cc・AT限定の違い・取得費用

中免(普通二輪)で乗れるバイクは何cc?【2026年版】|中型免許の範囲・取得費用・おすすめ車種を解説

「中免(普通二輪免許)で何ccまで乗れるのか」――正解は400cc以下(定格出力20.0kW以下)です。AT限定・小型限定との違い、取得費用の相場、2026年時点の主要車種まで、40代リターンライダーにも初取得の方にも使える形でまとめました。

この記事では、普通二輪免許で乗れる排気量の範囲、取得にかかる費用と期間、小型限定やAT限定との違い、2026年時点で選べる主要な車種を整理します。免許制度改正で変わった点も含め、これから取る方にも既に持っている方にも対応した構成です。

目次

中免(普通二輪免許)で乗れるのは400ccまで

普通二輪免許で運転できるのは、総排気量400cc以下・定格出力20.0kW以下の二輪車です。かつて「中型限定自動二輪免許」と呼ばれていた区分が、1996年の道路交通法改正で「普通自動二輪車免許」に名称変更されました。世間で「中免」と呼ばれるのはこの名残です。

排気量の上限は400cc・401cc以上には乗れない

400ccは明確な線引きで、401ccのバイクには乗れません。人気ミドルクラスのカワサキZ650(649cc)やヤマハMT-07(688cc)はいずれも大型自動二輪免許が必要です。中古市場で「400ccクラス」と表記されていても、カタログの総排気量で判断してください。

電動バイクは定格出力20.0kW以下が普通二輪の範囲

電動二輪車には排気量という概念がないため、定格出力で区分されます。普通二輪免許の範囲は20.0kW以下です。EVバイクを検討する場合は、カタログの定格出力表記を必ず確認してください。

高速道路も二人乗りも可能な条件

普通二輪免許で乗れる126cc以上の車両は高速道路を走行できます。二人乗りは免許取得から1年以上経過が条件で、高速道路での二人乗りはさらに20歳以上・免許歴3年以上が必要です。リターンライダーが免許を再取得した場合、過去の免許歴が通算されるため条件を満たすケースがほとんどです。

補足・参考

高速道路の二人乗り条件における「免許歴3年」は、大型二輪または普通二輪免許を受けていた期間の通算です。免許停止期間は除外されます。

普通二輪免許の3つの区分を整理する

「普通二輪」とひとことで言っても、取得時に選ぶ3つの区分があります。用途に合わせて選ぶことが重要です。

普通二輪免許(限定なし)―最も汎用性が高い

400cc以下・MT車を含むすべてが対象です。最も汎用性が高く、これから取得するなら第一候補です。技能教習は普通自動車免許保持者で17時限、未保持者で19時限です。

普通二輪AT限定―スクーター中心のライフスタイル向け

クラッチ操作のないAT車のみが対象の免許です。普通二輪AT限定は400cc以下・AT車のみという枠組みが継続しています。技能教習は普通車免許ありで13時限と短く、スクーター中心のライフスタイルなら有力な選択肢です。

小型限定普通二輪(125cc以下)―通勤・街乗り専用

125cc以下に限定された区分で、教習時間は普通車免許ありで10時限と最短です。費用も抑えられますが高速道路は走行不可です。通勤・街乗り専用と割り切るなら合理的ですが、ツーリング用途を考えているなら限定なしを選んでください。

区分 排気量上限 高速道路 技能教習(普通車免許あり)
普通二輪(限定なし) 400cc 走行可 17時限
普通二輪AT限定 400cc 走行可 13時限
小型限定普通二輪 125cc 走行不可 10時限
小型限定AT 125cc 走行不可 8時限

取得費用と期間の目安(2026年版)

教習所で取得する場合の費用は、普通自動車免許の有無で大きく変わります。2026年時点の相場を整理します。

普通車免許ありなら9万〜13万円前後

四輪免許保持者は学科教習が1時限のみとなるため費用が抑えられます。都市部の教習所で9万〜13万円が中心帯、地方では8万円台も見られます。閑散期のキャンペーンを活用するとさらに安くなるケースがあります。

免許なしからだと15万〜19万円が相場

学科教習26時限が加わるため、15万〜19万円程度が相場です。四輪免許を先に取得してから普通二輪に進むほうが、総額では有利になることが多いです。

通学期間は1〜2カ月、合宿なら最短9日

技能教習は1日2時限まで受講可能で、週2回のペースで通うと約1カ月半かかります。合宿免許なら最短9日程度で卒業でき、費用も12万円前後のプランがあります。まとまった休みが取れるなら合宿は時間効率が高い選択肢です。

一発試験という選択肢

運転免許試験場で直接受験する方法もあります。受験料・試験車使用料で1回あたり約4千円、取得時講習を含めても3万円前後で済みます。ただし合格率は低く、安全確認の作法を独学で仕上げる必要があるため、経験者以外にはおすすめしにくい方法です。

注意

40代以降で教習所に通う場合、視力・深視力の基準(両眼0.7以上・片眼各0.3以上)を事前に確認してください。眼鏡・コンタクトによる矯正は認められています。

400ccクラスの現在地|選べる車種は限られる

中免(普通二輪)で乗れるバイクは何cc?【2026年版】|中型免許の範囲・取得費用・おすすめ車種を解説 - 400ccクラスの現在地|選べる車種は限られる

かつて400ccは日本独自の巨大市場でしたが、排出ガス規制の強化により多くのモデルが生産終了となりました。現在は「普通二輪で乗れるクラス全体」として選ぶ視点が現実的です。

ネイキッド・ストリート

ホンダCB400スーパーフォアは2022年に生産終了。現在の新車ではホンダGB350/GB350S(348cc)、レブル250・CL250といった250ccクラスが中心です。400ccにこだわらず250〜350ccを含めた「普通二輪で乗れるクラス」として考えるのが合理的です。

スポーツ・フルカウル

カワサキNinja ZX-4RR(4気筒399cc)は400ccクラスに新風を吹き込んだ希少モデルです。ホンダCBR400R(398cc)はツーリング適性が高く、カワサキNinja 400(398cc)、ヤマハYZF-R25(249cc)/R3(320cc)もいずれも普通二輪の範囲に収まります。

アドベンチャー・ツアラー

ホンダNX400(398cc)は長距離適性と積載性を両立するアドベンチャーツアラーです。スズキVストローム250SX(249cc・単気筒)は燃費と維持費に優れます。高速巡航を含むロングツーリングでは400cc前後の車格が疲労軽減に効果的とするライダーが多いです。

クルーザー・レトロ

ホンダレブル250は250ccクルーザーとして定番の地位を確立しています。GB350シリーズは348cc単気筒の鼓動感でリターンライダーに支持が厚く、カワサキメグロS1(398cc)も同系統の選択肢です。

編集部の一言

400ccにこだわると選択肢が狭まります。高速道路を使うツーリングでも350cc前後で実用上の不足はほぼありません。車検の有無と維持費を天秤にかけて250ccか400ccかを判断するのが合理的です。

250ccと400ccの維持費を比べる

普通二輪の範囲内で最初に迷うのが250ccか400ccかという点です。決定的な差は車検の有無にあります。

車検費用は年換算で1万〜3万円の差

250cc以下は車検不要です。400ccは2年ごとに車検があり、ユーザー車検なら約1.5万円、業者依頼で4万〜6万円かかります。年額換算で1万〜3万円の差になります。

税金と保険の差は小さい

項目 250cc以下 251cc以上
軽自動車税(年額) 3,600円 6,000円
車検 不要 2年ごと
自賠責(24カ月) 8,760円前後 8,760円前後
任意保険 ほぼ同等 ほぼ同等

税金の差は年間2,400円で、保険料の差もわずかです。維持費の判断はほぼ車検の有無に集約されます。

車検があることのメリット

車検は費用負担である一方、2年ごとに専門店で全体点検を受ける機会でもあります。250ccでも定期点検は必要ですが、強制力がないぶん後回しになりがちです。40代以降のリターンライダーにとって、強制的に点検が入る仕組みを安全の担保と捉える考え方もあります。

大型二輪に進むべきかどうか

普通二輪取得後に大型へ進むかどうかは悩みどころです。費用・乗りたい車種・取り回しの3点を整理します。

普通二輪保持者なら追加費用9万〜13万円・最短2週間

普通二輪を持っていれば大型二輪の技能教習は12時限、学科は免除されます。費用は9万〜13万円程度、通学期間は2週間〜1カ月です。最初から大型まで見据えているなら、一括申し込みで割引になる教習所も多く検討の価値があります。

乗りたい車種がある場合のみ進む

大型免許を取得しても400cc以下に乗り続けるケースは珍しくありません。免許の維持コストはゼロですが、目的なく取るとモチベーションが続かず教習で苦労します。特定の車種に乗りたいという動機があるかどうかが分かれ目です。

取り回しの重さは実車で確認する

大型二輪は車重200kg超のモデルが中心です。40代以降で体力に不安がある場合、駐車場での取り回しや停車時の支えが負担になります。レンタルバイクで半日試して確認してから決めるのが確実です。

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リターンライダーが普通二輪を取り直すときの注意点

中免(普通二輪)で乗れるバイクは何cc?【2026年版】|中型免許の範囲・取得費用・おすすめ車種を解説 - リターンライダーが普通二輪を取り直すときの注意点

過去に免許を失効した場合や、初めて二輪に挑戦する場合の実務的なポイントをまとめます。

失効から6カ月以内なら学科・技能免除の可能性

免許失効後6カ月以内であれば、適性検査のみで再取得できる制度があります。6カ月超〜1年以内は条件付きで仮免許相当の扱いになるケースがあります。失効に気づいたら早めに運転免許試験場へ相談することを推奨します。

体力より「怖さ」が壁になる

教習所で苦戦しやすいのは一本橋・スラローム・急制動の3項目です。20代のころと違い、転倒への恐怖心が操作をぎこちなくさせます。目線を遠くに置き、上半身の力を抜く意識だけで一本橋の安定感は大きく変わります。補習が必要になっても珍しいことではありません。

プロテクター付きウェアを教習段階から用意する

教習所の貸出プロテクターは最低限の仕様です。自前で胸部・背部プロテクター入りジャケットを用意すると教習中の安心感が変わり、取得後もそのまま使えるため無駄になりません。

取得後に慣らし期間を設ける

卒業直後に長距離ツーリングへ出るのは避けてください。まず近所の交通量が少ない道で発進・停止を反復し、次に片道50km程度の日帰りで感覚を取り戻す段階を踏みましょう。ブランクが長いほど、この慣らし期間が事故回避に直結します。

注意

ヘルメットは必ずPSCマークまたはSGマークのある製品を選んでください。オンライン販売の安価品には安全基準を満たさないものが混在しています。安全装備は妥協しない領域です。

よくある質問

中免と普通二輪免許は違うものですか?

同じものです。1996年の道路交通法改正以前は「中型限定自動二輪免許」と呼ばれていましたが、現在は「普通自動二輪車免許」に統一されています。「中免」は通称として残る呼び方で、乗れる範囲は400cc以下で変わりありません。

普通二輪免許で原付にも乗れますか?

乗れます。普通二輪免許には原付を運転する資格が含まれており、50cc以下の原付一種も運転可能です。ただし原付一種として登録された車両には二段階右折・30km/h制限など原付固有のルールが適用されます。

400ccの新車が減っているのはなぜですか?

排出ガス規制の段階的強化と、400ccという区分が日本以外でほぼ需要がないことが主な理由です。メーカーは世界共通で販売できる250ccクラスや650cc以上に開発リソースを集中する傾向があります。ただしカワサキNinja ZX-4RRのように400ccクラスへの新規投入も続いています。

AT限定で取って後から限定解除できますか?

できます。教習所での技能教習は5時限程度、費用は5万円前後が目安です。ただし最初から限定なしで取得するほうが総額は安く済みます。MT車に乗る可能性が少しでもあるなら、最初から限定なしを選ぶほうが合理的です。

40代から教習所に通うのは遅いですか?

遅くありません。教習所には40代・50代の入校者が一定数おり、リターンライダー対応に慣れた指導員も増えています。若い世代より補習が必要になる場合はありますが、卒業できないケースはまずありません。焦らず段階を踏むことが大切です。

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まとめ|400ccという枠より「何に乗りたいか」で決める

普通二輪免許(中免)で乗れるのは400cc以下ですが、車種選びでは250ccから400ccまでの幅で考えるほうが現実的です。車検の有無による維持費差、車格の高速適性、自分の体力との折り合い—この3点を軸に検討すれば、選択肢は自然に絞り込まれます。

取得費用は普通車免許があれば10万円前後、期間は1カ月半が目安です。合宿を利用すればさらに短縮できます。40代からのリターンでも、慣らし期間を丁寧に踏めば長く楽しめる趣味になります。

この記事のまとめ

・普通二輪免許(中免)で乗れるのは400cc以下・定格出力20.0kW以下

・区分は限定なし/AT限定/小型限定の3種類で、ツーリング用途なら限定なし一択

・取得費用は普通車免許ありで9万〜13万円、期間は1カ月半が目安

・250ccと400ccの維持費差は主に車検の有無で年間1万〜3万円

・400ccの新車は減少傾向のため、250ccから350ccを含めた幅で選ぶのが現実的

・大型に進むかは「乗りたい車種があるか」で判断する

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この記事を書いた人

40代からのツーリング仲間探しサービス「BunBun(ブンブン)」の編集部です。ソロツーリングの楽しみ方からマスツーリングのマナーまで、大人のライダーに役立つ情報をお届けします。

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