奥多摩周遊道路(都道206号)は、東京都心から約90分・全長19.7kmのワインディングロードで、関東屈指の奥多摩ツーリングスポットです。檜原村〜奥多摩町を結び、標高差約600m・約40箇所のカーブが連続。風張峠(標高約1,146m)は東京都一般道の最高地点で、通行料無料(1990年無料化)・週末は多くのライダーが集まる「東京のバイカー聖地」です。奥多摩湖や都民の森など充実した立ち寄りスポットと組み合わせれば、初心者から上級者まで一日中楽しめます。
全長約19.7km、檜原村と奥多摩町を結ぶ都道206号は、中低速コーナーが約40箇所連続する走りごたえのある道です。標高差は約600mあり、四季折々の森林風景の中を駆け抜ける爽快感は格別。特に40代以降のバイカーにとっては、無理のないペースで気持ちよく走れるちょうど良い距離感が魅力です。
この記事では、奥多摩周遊道路のルート詳細から立ち寄りスポット、周辺ルートとの組み合わせ方、走行時の注意点まで奥多摩ツーリング計画に必要な情報をすべてまとめました。
この記事でわかること
・奥多摩周遊道路のルート詳細とスペック
・都民の森・奥多摩湖など主要スポットの情報
・秩父方面・檜原街道との組み合わせルート
・速度取締り・二輪通行規制・落ち葉など安全面の注意点
・初心者でも楽しめる走り方のコツ
奥多摩周遊道路の基本情報と全体像
奥多摩周遊道路(都道206号)は、西多摩郡檜原村の九頭竜橋から奥多摩町の奥多摩湖畔までを結ぶ全長約19.7kmの都道です。1973年に東京都初の有料道路として開通し、1990年に無料化。現在は通行料無料で走ることができます。風張峠(標高約1,146m)は東京都の一般道で最も標高が高い地点であり、関東随一の高地ワインディングとして年間を通じて多くのライダーが集まります。GoogleマップやSNSの「奥多摩周遊道路」関連投稿は常に上位を維持しており、関東ツーリングスポットの定番として確固たる地位を築いています。
道は檜原村側から登り、風張峠(標高約1,146m)を越えて奥多摩湖側へ下る構成です。中速から低速のカーブが約40箇所あり、適度にテクニカルな走りが楽しめます。路面は全体的に良好ですが、一部で補修跡や落ち葉の堆積がある区間もあるため、特に雨天後は油断禁物です。
| ルート名 | 奥多摩周遊道路(都道206号) |
| 区間 | 檜原村九頭竜橋〜奥多摩町奥多摩湖畔 |
| 総距離 | 約19.7km |
| 標高差 | 約600m(最高地点:風張峠 約1,146m) |
| 通行料 | 無料 |
| 通行可能時間 | 【川野ゲート〜都民の森】8:00〜19:00(4〜9月)/ 9:00〜18:00(10〜3月)、【都民の森〜九頭竜橋】通年5:00〜21:00 |
| 難易度 | 初級〜中級 |
夜間は通行止めになる点は特に注意してください。閉鎖時間は季節により異なり、冬期(11月〜3月頃)は17時、夏期(4月〜10月頃)は18時が目安ですが、年度によって変更される場合があります。出発前に東京都建設局の公式サイトで必ず最新情報を確認してください。ゲートが閉まると通過できなくなるため、余裕をもったスケジュール管理が必要です。
奥多摩周遊道路ルート詳細ガイド【区間別解説】
奥多摩周遊道路は、檜原村側と奥多摩町側のどちらからでもアプローチできます。それぞれの区間の特徴を解説します。
檜原村側:九頭竜橋〜都民の森(約7km)
檜原村側の特徴
奥多摩周遊道路の東側入口です。檜原街道(都道33号)から分岐し、杉やヒノキの森の中を標高を上げていく区間です。序盤は比較的ゆるやかなカーブが続き、ウォーミングアップに最適。徐々にカーブの曲率がきつくなり、走りごたえが増していきます。
この区間の中間地点にある都民の森は、奥多摩周遊道路で最も利用しやすい休憩スポットです。標高約1,000mに位置し、バイク専用の駐車場があります。レストランやカフェも併設され、週末の朝には多くのバイカーが集まり、自然発生的な交流の場になっています。
| 区間 | 九頭竜橋〜都民の森 |
| 距離 | 約7km |
| 所要時間 | 約15〜20分 |
| 難易度 | 初級 |
| 見どころ | 森林浴ライディング、都民の森 |
中間部:都民の森〜風張峠〜月夜見第一駐車場(約7km)
中間部の特徴
奥多摩周遊道路の核心部であり、最もテクニカルな区間です。都民の森から風張峠(標高約1,146m)まで登り、その後月夜見第一駐車場へ向かって下り始めます。中速コーナーと低速ヘアピンが交互に現れ、ライディングスキルが問われる区間です。
風張峠は東京都の一般道路で最も標高が高い地点(標高約1,146m)として知られています。峠そのものに大きな展望台はありませんが、道中の木々の間から見える山並みは壮観です。月夜見第一駐車場は奥多摩湖を見下ろすベストビューポイントで、写真撮影に最適。晴れた日には湖面のエメラルドグリーンと山々のコントラストが絶景で、愛車との記念撮影スポットとしても人気です。
| 区間 | 都民の森〜風張峠〜月夜見第一駐車場 |
| 距離 | 約7km |
| 所要時間 | 約15〜20分 |
| 難易度 | 中級 |
| 見どころ | 風張峠(東京都最高地点)、月夜見第一駐車場からの奥多摩湖 |
奥多摩町側:月夜見第一駐車場〜奥多摩湖(約6km)
奥多摩町側の特徴
月夜見第一駐車場から奥多摩湖畔まで一気に高度を下げる下りの区間です。道幅はやや狭くなり、タイトなカーブが連続します。路面にグレーチング(排水溝の蓋)が多いため、濡れた路面では特に慎重な走行が求められます。
奥多摩湖畔に出ると、ダム湖の深い緑色の水面が目の前に広がります。国道411号(青梅街道)に合流した後は、奥多摩駅方面や小河内ダムへのアクセスが容易です。この区間は下りが続くため、エンジンブレーキを活用して速度を抑えることを心がけてください。
| 区間 | 月夜見第一駐車場〜奥多摩湖 |
| 距離 | 約6km |
| 所要時間 | 約10〜15分 |
| 難易度 | 中級 |
| 見どころ | 奥多摩湖の眺望、山間の木漏れ日 |
奥多摩ツーリングのおすすめ立ち寄りスポット
都民の森(檜原都民の森)
奥多摩周遊道路沿いの最も充実した休憩施設です。標高約1,000mに位置し、レストラン、売店、木材工芸センターなどがあります。駐車場にはバイク専用スペースがあり、週末はさまざまなバイクが並ぶ光景が見られます。名物の「三頭山ステーキ」や鹿肉料理は、ツーリングの昼食にぴったり。仲間との待ち合わせ場所としても定番のスポットです。
小河内ダム(奥多摩湖)
奥多摩湖を堰き止める東京都水道局が管理する巨大ダムです。堤高149m・堤頂長353mの重力式コンクリートダムで、完成当時(1957年)は東洋最大規模を誇りました。ダムの上は歩いて渡ることができ、湖面と山々の風景を間近に楽しめます。展望塔もあり、奥多摩湖全体を見渡せます。周辺に無料駐車場があるため、バイクを止めてゆっくり散策できます。
奥多摩温泉 もえぎの湯
JR奥多摩駅から徒歩約10分の場所にある日帰り温泉施設です。多摩川沿いに建つ露天風呂からは、渓谷の緑と清流を眺めながら入浴できます。泉質はフッ素・メタほう酸の鉱泉で、走行後の筋肉疲労を癒してくれます。大人700円(平日)とリーズナブルで、週末は混雑するため14時頃までの早めの到着がおすすめです。
払沢の滝(ほっさわのたき)
檜原街道沿いにある日本の滝百選に選ばれた名瀑です。奥多摩周遊道路の檜原村側入口から近く、ルートの前後に立ち寄りやすい場所にあります。駐車場から徒歩約15分で滝に到着し、落差約60mの四段の滝を間近に見ることができます。夏は涼しく、厳冬期には完全凍結することもある、季節ごとに表情が変わる名所です。
奥多摩周遊道路と組み合わせたいツーリングルート
奥多摩周遊道路は約19.7kmと走り切りやすい距離です。周辺の道と組み合わせることで、一日を通して楽しめる奥多摩ツーリングになります。
組み合わせ1:秩父方面(国道411号〜国道140号)
奥多摩+秩父コース
・奥多摩周遊道路 → 奥多摩湖 → 国道411号(大菩薩ライン)→ 柳沢峠 → 塩山方面、または国道411号 → 丹波山村 → 国道139号 → 小菅村 → 上野原方面
奥多摩湖から先、国道411号(大菩薩ライン)は山梨方面へ抜ける快走路です。柳沢峠まで登ればフルーツライン経由で甲州方面へ。秩父方面を周回する場合は、名栗方面から正丸峠を越えるルートも楽しめます。走行距離は約100〜150kmで、日帰りツーリングにちょうど良いボリュームになります。
| コース名 | 奥多摩+大菩薩ライン周回 |
| 総距離 | 約120〜150km |
| 所要時間 | 約5〜6時間(休憩込み) |
| 難易度 | 中級 |
| おすすめポイント | 奥多摩と甲州の両方を楽しめる欲張りルート |
組み合わせ2:檜原街道〜あきる野方面
コンパクト周回コース
・あきる野IC → 檜原街道 → 奥多摩周遊道路 → 奥多摩湖 → 青梅街道 → 青梅IC
半日で回れるコンパクトなコースです。午前中に奥多摩周遊道路を走り、奥多摩湖畔で昼食。青梅街道で帰路につくプランなら、午後の早い時間に帰宅できます。初めて奥多摩を走る方や、短い時間で走りを楽しみたい方におすすめです。走行距離は約80km程度です。
| コース名 | 奥多摩コンパクト周回 |
| 総距離 | 約80km |
| 所要時間 | 約3〜4時間(休憩込み) |
| 難易度 | 初級〜中級 |
| おすすめポイント | 半日で回れる手軽さ、初心者の奥多摩デビューに最適 |
走行時の注意点
奥多摩周遊道路の注意点
・速度取締り:奥多摩周遊道路は速度超過による事故が多発した歴史があり、警視庁の取締りが頻繁に行われています。特に直線区間やカーブの出口では覆面パトカーやレーダー測定が実施されることがあります。制限速度を守って走りましょう
・夜間通行規制:川野ゲート〜都民の森の区間は夜間通行止めです(4〜9月は19時〜翌8時、10〜3月は18時〜翌9時)。都民の森〜九頭竜橋の区間は21時〜翌5時が通行止めです。ゲートが物理的に閉鎖されるため、時間内に通過できない場合は迂回が必要になります
・落ち葉・濡れた路面:秋〜冬は路面に落ち葉が堆積し、スリップの原因になります。特にカーブの外側や日陰の区間は要注意。雨上がりの路面も滑りやすいため、タイヤのグリップに気を配ってください
・冬季の凍結:12月〜2月は早朝の路面凍結リスクがあります。日が高くなる10時以降に走行を開始するのが安全です
・混雑する時間帯:土日の10時〜14時は交通量が増えます。朝イチ(8時のゲートオープン直後)がベスト。空いた道を自分のペースで走れます
よくある質問
Q. 奥多摩周遊道路は初心者でも走れますか?
走れます。カーブの曲率は中程度で、路面も全体的に良好です。ただし、風張峠前後には多少タイトなカーブがあるため、初心者の方は檜原村側から登り、都民の森で折り返すコースがおすすめです。慣れてきたら全線走破にチャレンジしてみてください。
Q. 都心からどのくらいの時間でアクセスできますか?
新宿から檜原村側の入口まで一般道で約1.5〜2時間、圏央道あきる野ICを利用すれば約1〜1.5時間です。奥多摩町側からアクセスする場合は、中央道から青梅街道を経由して約2時間です。高速道路を使わなくてもアクセスできるのが奥多摩の大きな魅力です。
Q. ガソリンスタンドはありますか?
奥多摩周遊道路上にはガソリンスタンドがありません。檜原村の数馬周辺、またはあきる野市内で給油してから入ってください。周遊道路自体は約20kmなので、満タンであれば全く問題ありませんが、周辺ルートと組み合わせる場合は計画的な給油が必要です。
Q. おすすめの時期はいつですか?
4月〜5月の新緑と、10月下旬〜11月上旬の紅葉の時期が特におすすめです。夏場は木陰が多いため比較的涼しく走れますが、交通量が多くなります。冬場は凍結リスクがあるため上級者向け。秋の紅葉シーズンは、赤や黄色に色づいた山の中を走る格別な体験ができます。
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まとめ:奥多摩周遊道路は東京最高のツーリングルート
この記事のまとめ
・奥多摩周遊道路は全長約19.7km、東京から最も近い本格ワインディングロード
・通行料無料、ただし夜間は通行止め(季節で時間が異なる)
・都民の森・奥多摩湖・もえぎの湯など、走り以外の楽しみも豊富
・秩父方面や大菩薩ラインとの組み合わせで一日を通して楽しめる
・速度取締り・落ち葉・凍結に注意。安全マージンを十分にとって走ることが大切
奥多摩周遊道路は、東京に住むバイカーの「ホームコース」と呼べる道です。都心から90分以内でアクセスでき、無料で走れる19.7kmのワインディングは、何度訪れても季節ごとに違う顔を見せてくれます。春の新緑、夏の深緑、秋の紅葉、冬の澄んだ空気——四季すべてで異なる表情を楽しめるのが奥多摩ツーリングの真骨頂です。奥多摩湖ツーリングなら月夜見第一駐車場からのダム湖の眺望が特に必見。一人で走り込むのも良いですが、仲間と都民の森で待ち合わせて走れば、いつもの道がまた違った楽しさに変わります。「週末ちょっと奥多摩行かない?」。そんな気軽な声かけから始まるツーリングこそ、大人のバイカーにふさわしい楽しみ方です。
