【2026年版】夏でも涼しいツーリングスポット7選|暑さを忘れる高原・渓谷・海沿いルート

【2026年版】夏でも涼しいツーリングスポット7選|暑さを忘れる高原・渓谷・海沿いルート

真夏のツーリングは、正直に言えば過酷です。信号待ちで浴びるアスファルトの照り返し、革ジャンの中でじわじわと溜まる熱気、ヘルメットの中の蒸し風呂。40度近い猛暑日が続く日本の夏に、それでもバイクに乗りたくなるのがライダーの性というものです。

しかし、日本には標高の高い高原や木陰の渓谷、潮風が心地よい海沿いなど、真夏でも気温25度以下で走れるルートが数多く存在します。行き先を賢く選べば、夏のツーリングは「暑さとの戦い」から「涼しさを求める贅沢な旅」に変わります。この記事では、猛暑日でも快適に走れるスポットを全国から7つ厳選し、暑さ対策の装備と合わせてご紹介します。

この記事でわかること

・真夏でも涼しく走れるツーリングスポット7選

・各スポットの気温の目安・アクセス・走りの特徴

・夏ツーリングで必須の暑さ対策装備

・熱中症を防ぐための走り方のコツ

目次

なぜ「涼しいルート選び」が夏ツーリングの鍵なのか

近年の日本の夏は、平地の最高気温が35度を超える猛暑日が当たり前になっています。バイクはエアコンのない乗り物です。走行中は風を受けて多少は涼しく感じますが、渋滞にハマれば体感温度は40度を超えます。これは熱中症のリスクが極めて高い状態です。

一方、標高が100m上がるごとに気温は約0.6度下がります。標高1,000mの高原では平地より約6度低く、標高1,500mなら約9度低くなる計算です。平地で35度の猛暑日でも、標高1,500mでは26度前後。長袖で走っても快適な温度です。

海沿いのルートも有効な選択肢です。海風の影響で内陸部より3〜5度低いことが多く、潮風を受けながらの走行は体感温度をさらに下げてくれます。夏のツーリングは、行き先選びで快適さが決まると言っても過言ではありません。

おすすめ涼しいツーリングスポット7選

1. ビーナスライン(長野県)

ビーナスラインの魅力

標高1,400〜2,000mの高原を走る全長約76kmの絶景ロードは、夏の避暑ツーリングの筆頭候補です。真夏でも気温は20〜25度前後で、爽やかな高原の風の中を走る感覚は、平地の猛暑とは別世界。ニッコウキスゲが咲く霧ヶ峰は、夏のビーナスラインのハイライトです。

所在地 長野県茅野市〜上田市
真夏の気温 標高1,500m付近で約20〜25度
アクセス 中央自動車道・諏訪ICから約30分
駐車場 霧ヶ峰駐車場、美ヶ原高原駐車場(バイク利用可)
おすすめポイント 霧ヶ峰のニッコウキスゲ、美ヶ原高原の360度パノラマ

ビーナスラインが夏に人気なのは、涼しさと走りの質の高さを兼ね備えているからです。茅野市街から蓼科方面に入ると、標高が上がるにつれてじわじわと気温が下がっていくのを体で感じられます。白樺湖を過ぎた辺りから、平地の暑さはもう記憶の中だけのものになります。

霧ヶ峰から美ヶ原高原にかけての区間は、緑の草原の中を気持ちよく走り抜ける開放感が最高です。7月中旬〜8月上旬にはニッコウキスゲの黄色い花が一面に咲き、高原が黄色の絨毯に変わります。ただし、霧が発生しやすいため、視界が悪い時は速度を落として走行してください

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先輩ライダーの一言:「夏のビーナスラインは信州ツーリングの定番。下界が35度でも上は20度台。メッシュジャケットだとちょっと寒いくらいです」

2. 八幡平アスピーテライン(岩手県〜秋田県)

八幡平アスピーテラインの魅力

岩手県と秋田県の県境を越える全長約27kmの山岳ロードは、標高1,613mの八幡平山頂付近を通過する涼しさ抜群のルートです。真夏でも気温15〜22度と、半袖では寒いレベルの涼しさ。ブナの原生林と火山性の湿原が織りなす景色は、北東北ならではのスケール感があります。

所在地 岩手県八幡平市〜秋田県鹿角市
真夏の気温 山頂付近で約15〜22度
アクセス 東北自動車道・松尾八幡平ICから約20分
駐車場 八幡平山頂レストハウス駐車場(バイク利用可)
おすすめポイント 八幡平山頂の高層湿原、大沼の水鏡、後生掛温泉

八幡平アスピーテラインは、登り始めから山頂まで途切れることなく続くワインディングが魅力です。ブナの森の中を走り抜けると、やがて森林限界を超えて視界が開け、高層湿原の景色が広がります。山頂付近の見返峠からは、岩手山や八幡平の大パノラマが一望できます。

夏の八幡平は高山植物の宝庫でもあります。山頂の遊歩道を少し歩けば、八幡沼やガマ沼など火山性の湖沼群と、その周囲に咲くワタスゲやニッコウキスゲを楽しめます。帰路は後生掛温泉や藤七温泉で汗を流すのが定番コースです。

先輩ライダーの一言:「八幡平は東北ツーリングの穴場。関東のライダーにはまだ知名度が低いけど、涼しさとワインディングの質はトップクラスですよ」

3. 乗鞍エコーライン(長野県)

乗鞍エコーラインの魅力

乗鞍高原から標高2,702mの畳平まで続くこのルートは、バイクで走れる日本最高所の道路です(畳平はマイカー規制のため、乗鞍高原までの走行になります)。乗鞍高原自体が標高約1,500mに位置するため、真夏でも20度を下回る涼しさが体感できます。白樺の森と清流が生み出す避暑地の空気は格別です。

所在地 長野県松本市乗鞍高原
真夏の気温 乗鞍高原(標高1,500m)で約18〜24度
アクセス 長野自動車道・松本ICから約50分
駐車場 乗鞍高原観光センター駐車場(バイク利用可・無料)
おすすめポイント 乗鞍三滝(善五郎の滝・三本滝・番所大滝)、一の瀬園地

乗鞍高原へのアプローチルートとなる県道84号(乗鞍岳線)は、白樺の木立の中を走る気持ちの良い道です。標高が上がるにつれて気温がぐんぐん下がり、乗鞍高原に到着する頃には汗が引いて涼しい風が体を包みます。高原内には善五郎の滝や三本滝など見どころが点在しており、バイクを停めて散策するのもおすすめです。

松本市街から乗鞍高原までは約50分。日帰りでも十分に楽しめる距離ですが、宿泊してゆっくりと高原の空気を味わうのも贅沢な過ごし方です。帰路は上高地方面へ向かう国道158号を経由すれば、梓川沿いの渓谷美も楽しめます。

先輩ライダーの一言:「乗鞍高原は本当に涼しい。平地が猛暑日でも長袖じゃないと寒いくらい。滝巡りをすると、さらに天然のクーラーを浴びられます」

4. 龍飛崎・津軽半島(青森県)

龍飛崎・津軽半島の魅力

本州最北端の岬の一つである龍飛崎は、津軽海峡の海風が吹き抜ける天然の避暑地です。真夏でも気温は25度前後で、北海道を望む雄大な海の景色と、階段国道(国道339号)という珍スポットも楽しめます。岬を目指す海沿いルートは、風を切って走るバイクの醍醐味を存分に味わえるコースです。

所在地 青森県外ヶ浜町
真夏の気温 海沿いで約22〜27度
アクセス 東北自動車道・青森ICから約90分
駐車場 龍飛崎灯台駐車場(バイク利用可・無料)
おすすめポイント 龍飛崎灯台からの津軽海峡一望、階段国道、十三湖のシジミラーメン

龍飛崎へ向かうルートは、津軽半島の西海岸を北上する国道339号が最高です。日本海を左手に見ながら走る海沿いの道は、潮風が心地よく、真夏でも爽やかに走れます。途中の十三湖では名物のシジミラーメンで昼食を取り、そのまま半島の先端を目指すプランが定番です。

龍飛崎に到着したら、まず灯台からの眺望を堪能してください。晴れた日には北海道の松前半島がくっきりと見え、津軽海峡の雄大さを実感できます。日本で唯一の階段国道も一見の価値ありです。帰路は半島の東側を下って、青森市内でホタテのバター焼きで締めくくるのも乙な旅です。

先輩ライダーの一言:「龍飛崎は風が強いから覚悟して行くべし。でもその風が夏は最高に気持ちいい。本州の端っこを目指すツーリングのロマンもある」

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5. 四国カルスト(愛媛県〜高知県)

四国カルストの魅力

標高1,000〜1,400mの高原に広がるカルスト台地は、夏でも爽やかな風が吹き抜ける避暑ツーリングの穴場です。石灰岩が点在する草原の中を一本の道が延びる風景は、日本とは思えないスケール感。放牧された牛がのどかに草を食む姿を眺めながら、涼しい高原をクルージングできます。

所在地 愛媛県西予市〜高知県津野町
真夏の気温 台地上で約20〜26度
アクセス 松山自動車道・西予宇和ICから約60分
駐車場 姫鶴平キャンプ場駐車場、天狗高原駐車場(バイク利用可)
おすすめポイント 姫鶴平の大草原、天狗高原のパノラマ、星空

四国カルストへのアクセスは細い山道が続く区間があるため、大型バイクの場合はルート選びに注意が必要です。地芳峠から入るルートが比較的走りやすく、カルスト台地に出た瞬間に視界が一気に開ける爽快感は格別です。

台地の上は遮るものがない開放的な草原が広がっており、石灰岩の白と草原の緑のコントラストが印象的です。姫鶴平にはキャンプ場もあり、夏の夜は満天の星空を楽しめます。テントを積んで泊まりツーリングにするのもおすすめの過ごし方です。高知側に下れば、仁淀川の清流で涼むことができます。

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先輩ライダーの一言:「四国カルストは四国ツーリングの隠れた名所。夏でも涼しいし、何より景色のスケールが凄い。アクセスは大変だけど、その先に待っている景色は裏切らない」

6. 蔵王エコーライン(宮城県〜山形県)

蔵王エコーラインの魅力

宮城県と山形県を結ぶ全長約26kmの山岳道路は、標高1,700mの刈田峠を越える涼しさ抜群のルートです。蔵王のシンボルである御釜(おかま)のエメラルドグリーンの火口湖を間近に見られるのが最大の魅力。真夏でも山頂付近は20度を下回り、下界の猛暑が嘘のように涼しく走れます。

所在地 宮城県蔵王町〜山形県上山市
真夏の気温 山頂付近で約15〜22度
アクセス 東北自動車道・白石ICから約40分
駐車場 蔵王ハイライン駐車場(バイク利用可)
おすすめポイント 御釜のエメラルドグリーン、滝見台、蔵王温泉

蔵王エコーラインは中速カーブの連続する気持ちの良いワインディングです。宮城側から登ると、滝見台で不動滝と三階の滝の2つの滝を同時に見渡すことができます。そこから先は高度を上げるごとに気温が下がり、刈田峠付近では真夏でも上着が欲しくなる涼しさです。

御釜を見るには蔵王ハイライン(有料道路)を通る必要がありますが、バイクの通行料は数百円です。天候によって御釜が見えないこともあるため、晴天の日を狙って訪れるのがベストです。帰路は山形側に下りて蔵王温泉に立ち寄れば、強酸性の白濁した温泉で疲れを癒やすことができます。

先輩ライダーの一言:「御釜は天気次第で全然見え方が違う。晴れた日のエメラルドグリーンは一生忘れられない景色。曇りだとガスって何も見えないこともあるから、天気予報は必ずチェック」

7. 能登半島・外浦海岸(石川県)

能登半島・外浦海岸の魅力

日本海に突き出した能登半島は、海風が常に吹き抜ける天然の涼しいツーリングルートです。特に外浦(日本海側)の海岸線は、断崖絶壁と荒々しい岩礁が続く迫力ある景色が楽しめます。千里浜なぎさドライブウェイでは、日本で唯一、砂浜の上をバイクで走るという唯一無二の体験ができます。

所在地 石川県羽咋市〜珠洲市
真夏の気温 海沿いで約25〜30度
アクセス のと里山海道・千里浜ICから直結
駐車場 各岬・景勝地に駐車スペースあり(バイク利用可)
おすすめポイント 千里浜なぎさドライブウェイ、輪島朝市、禄剛崎灯台

能登半島ツーリングのスタートは、何と言っても千里浜なぎさドライブウェイです。約8kmにわたって波打ち際をバイクで走れるこの道は、他のどこにもない開放感があります。砂が固く締まっているためバイクでも問題なく走行できますが、波打ち際に近づきすぎると砂が柔らかくなるため注意が必要です。

千里浜から能登半島の外浦を北上するルートは、日本海の海風を浴びながら走る涼しいコースです。途中の巌門や機具岩など奇岩の景勝地で休憩を取りながら、のんびりと半島を周遊するのがおすすめです。輪島の朝市では新鮮な海産物を味わい、珠洲の禄剛崎灯台からは太平洋と日本海の両方を見渡すことができます。

先輩ライダーの一言:「千里浜は一度は走るべき。波打ち際をバイクで走るなんて、他では絶対にできない体験。能登の海沿いは風が心地よくて、夏でも気持ちいいです」

夏ツーリングの暑さ対策装備

適切な装備があれば、夏のツーリングの快適さは劇的に変わります。我慢して走るのではなく、道具の力で涼しさを確保しましょう。

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装備 ポイント
メッシュジャケット 走行風を通すメッシュ素材が必須。プロテクター内蔵タイプを選ぶ
冷感インナー 速乾性の冷感インナーを着用。汗を吸って蒸発させることで体温を下げる
空調服 ファン付きベストをジャケットの下に着用するライダーが増加中。停車時も涼しい
ハイドレーション 走行中も水分補給できるハイドレーションパックは夏の必須装備
ネッククーラー 首元を冷やすだけで体感温度が大きく下がる。電子式・水冷式のどちらも有効
日焼け止め 首筋・手首など露出部分に必ず塗布。UVカットのインナーグローブも効果的

夏ツーリングの注意点

注意しておきたいこと

こまめな水分補給を怠らない。喉が渇いたと感じる前に飲む。1時間ごとにコップ1杯が目安

真昼の11〜14時は無理に走らない。木陰で休憩するか、涼しい施設で昼食を取る時間に充てる

夕立やゲリラ豪雨に注意。山間部は天候が急変しやすい。レインウェアは必ず携行する

高原ルートは朝晩の気温差が大きい。標高1,500m以上では日没後に急激に冷え込む。ウインドブレーカーを1枚持参する

ヘルメットの内装は定期的に洗う。夏場は雑菌が繁殖しやすい。脱着可能な内装は週1回の洗濯を推奨

よくある質問

Q. 夏のツーリングで熱中症の初期症状は?

めまい、立ちくらみ、大量の発汗、筋肉のこわばりが初期症状です。これらを感じたら、すぐに日陰で休憩し、水分と塩分を補給してください。症状が改善しない場合は無理をせず、近くのコンビニや施設に避難しましょう。

Q. メッシュジャケットと革ジャンはどちらが良い?

夏のツーリングにはメッシュジャケットを強くおすすめします。革ジャンは安全性が高い一方、通気性がほぼゼロのため真夏の着用は熱中症のリスクを大幅に高めます。プロテクター内蔵のメッシュジャケットなら、安全性と快適性を両立できます。

Q. 夏のツーリングは何時に出発するのがベスト?

早朝5〜6時の出発がおすすめです。気温が上がり切る前に目的地に到着でき、涼しい高原や海沿いで日中を過ごせます。帰路は15〜16時頃に出発し、暑さのピークを避けるスケジュールが理想です。

Q. 高原ルートへの道中が暑い場合の対策は?

高速道路のSA・PAでこまめに休憩し、水分補給と体の冷却を行いましょう。ネッククーラーやペットボトルの凍らせた水を首に当てるだけでも体感温度は下がります。また、早朝に出発すれば高速道路区間も比較的涼しく走れます。

まとめ

この記事のまとめ

標高1,000m以上の高原ルートは平地より6度以上涼しい。夏のツーリングは行き先選びで快適さが決まる

・ビーナスライン、八幡平、乗鞍など、涼しさとワインディングの質を兼ね備えたルートを厳選した

海沿いルートも潮風の恩恵で内陸部より3〜5度涼しい。龍飛崎や能登半島がおすすめ

メッシュジャケット、ハイドレーション、ネッククーラーの三種の神器で暑さ対策を万全にする

早朝出発、昼の暑い時間は休憩、こまめな水分補給が夏ツーリングの基本

暑いからといってバイクに乗らないのは、もったいないことです。行き先と装備を工夫すれば、夏のツーリングは想像以上に快適で、爽快な体験になります。涼しい高原の風を浴びながら走る感動は、この季節だけの特権です。

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この記事を書いた人

40代からのツーリング仲間探しサービス「BunBun(ブンブン)」の編集部です。ソロツーリングの楽しみ方からマスツーリングのマナーまで、大人のライダーに役立つ情報をお届けします。

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