バイクのチェーンクリーナーおすすめ|汚れ落ちと使いやすさで比較

バイクのチェーンクリーナーおすすめ|汚れ落ちと使いやすさで比較

チェーンの汚れは放置するほど落としにくくなります。「久しぶりにチェーンを見たら真っ黒でドロドロだった」というライダーは少なくありません。チェーンクリーナーおすすめ製品を選ぶには、溶解力・素材への影響・使い勝手の違いを把握することが重要です。この記事では、バイク用チェーンクリーナーの種類・選び方・おすすめ製品の特徴を、実際の使い勝手を軸に整理します。

目次

チェーンクリーナーが必要な理由

チェーンの汚れが走行性能に影響する理由

チェーンはエンジンの動力をリアタイヤに伝える中核部品です。ここに汚れが堆積すると、摩擦が増大し、伝達ロスや異音の原因になります。特に砂埃や金属粉が古いグリスと混ざってガム状になったものは、通常の拭き取りではほとんど取れません。

チェーンクリーナーはその溶解成分によって、こびりついた汚れをリンクやローラーの隙間から浮かせて落とします。定期的に使うことで、チェーン寿命の延長と駆動効率の維持が期待できます。

メンテナンス頻度の目安

一般的に、チェーンのクリーニングはルブ(潤滑剤)を塗る前に行うのが基本です。目安としては以下の通りです。

・通常ツーリング:500〜1,000kmごと、またはオイルが飛散して汚れが目立ったとき

・雨天走行後:翌日までに実施推奨(水分でルブが流れやすい)

・サーキット走行後:毎回

汚れを落としきった状態でルブを塗ることが、チェーンメンテナンスの大前提です。クリーナーを省いて上からルブを重ねるのは、汚れをコーティングしているだけで逆効果になります。

チェーンクリーナーの種類と特性

スプレータイプ(溶剤系)

最も一般的なタイプです。缶からチェーンに直接吹き付け、しばらく浸透させてからブラシで擦ります。溶解力が高く、頑固な汚れにも対応できるのが特徴です。ただし成分が強いため、Oリング・Xリングチェーンに使える製品とそうでない製品があります。購入前に必ず対応シールの種類を確認してください。

水系(ウォータータイプ・バイオ系)

石油系溶剤を使わず、水性成分や植物由来成分でチェーンを洗うタイプです。Oリングへのダメージが少なく、シールドチェーンに安心して使えます。溶剤臭がなく屋内での使用にも向きますが、頑固な汚れには溶剤系ほどの即効性はありません。

フォームタイプ

吹き付けると泡が広がり、チェーンに密着して汚れを浮かせます。液が流れ落ちにくいため、浸透時間を稼ぎやすいのが利点です。スプレータイプと溶剤系・水系どちらでも存在します。

チェーン洗浄機(クリーニングツール)との組み合わせ

チェーンクリーニングブラシや「チェーン洗浄機おすすめ」製品として人気のケース型ツールと組み合わせることで、作業時間を大幅に短縮できます。バイクを押しながら回転するチェーンにブラシが当たる構造で、手が汚れにくく均一に洗浄できるのが利点です。クリーナーと一緒に揃えることを推奨します。

注意

OリングチェーンにNGの溶剤系クリーナーを使うと、シールゴムが膨潤・劣化してグリスが流出します。チェーン自体より修理コストが高くなるケースもあるため、使用前に必ずパッケージの対応チェーン種類を確認してください。

バイク用チェーンクリーナーの選び方

所有チェーンのシール種類を先に確認する

現在のスポーツ・ツアラーモデルの大半はOリングまたはXリングチェーンを採用しています。チェーンメーカーやバイクのサービスマニュアルで確認できます。不明な場合は「Oリング対応」と明記された製品を選ぶのが安全です。

汚れの程度で溶解力を選ぶ

日常的にメンテナンスしている人には水系・バイオ系で十分なことが多いです。一方、長期間放置した汚れや、ルブの塗り重ねで固まった油膜には溶剤系の強力タイプが向いています。最初の1本は用途を絞り込んでから選びましょう。

乾燥速度と後処理のしやすさ

クリーニング後は素早く乾燥するタイプのほうが、続けてルブを塗る作業がスムーズです。速乾性の高い製品は「クイックドライ」などの記載があります。反対に水系は乾燥に時間がかかるため、エアブローや布での拭き取りが必要です。

容量とコスト

スプレー缶は400〜500ml前後が標準です。1回の使用量はチェーン全体で50〜100ml程度なので、4〜8回分になります。定期メンテをする人は詰め替え容器や大容量タイプを選ぶとコストを抑えられます。

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バイク用チェーンクリーナーおすすめ5選を比較

ワコーズ チェーンクリーナー CC

国内ケミカルブランドの代表格・ワコーズが展開する溶剤系チェーンクリーナーです。OリングおよびXリング対応で、シールドチェーンにも安心して使えます。浸透性が高く、ローラーとリンクプレート間の汚れをしっかり浮かせます。速乾性もあり、洗浄後のルブ塗布に移りやすいのが現場での評価ポイントです。

容量は420mlで、ホームセンターやバイク用品店での入手性も良好です。多少価格は高めですが、成分の信頼性と仕上がりを重視するライダーに広く支持されています。

モトレックス チェーンクリーン

スイス発のモトレックスは、欧州レーシングシーンでも使われるプレミアムケミカルブランドです。フォームタイプで吹き付け後の密着性が高く、縦向きチェーンにも流れにくい設計です。OリングXリング対応で、溶剤系特有の強い臭いが比較的少ないのも特徴です。仕上がりが綺麗で、シルバー系チェーンの光沢が戻りやすいという声も多いです。

AZ(エーゼット) チェーンクリーナー

コストパフォーマンスを重視するライダーに人気の国産ケミカルブランドです。500ml前後で500〜700円前後という低価格ながら、Oリング対応の製品ラインナップが揃っています。日常メンテの頻度が高いライダーや、複数台所有でコストがかさむケースに向いています。溶解力は強力系に比べると穏やかですが、定期的な使用で汚れを蓄積させない運用に適しています。

シュアラスター チェーンクリーナー

国内カーケミカル大手・シュアラスターのバイク向け製品です。石油系溶剤を含まない水系配合で、屋内ガレージや密閉空間での使用でも溶剤臭が気にならないのが強みです。Oリングへの影響を極力抑えたい、環境負荷を下げたいというニーズに対応します。乾燥には時間がかかるため、ウエスで水分を拭き取ってからルブを塗る手順が必要です。

DID スーパーチェーンルブ クリーナー

世界的なチェーンメーカーDIDが出すクリーナーで、チェーン専門メーカーによる「自社チェーンに合わせた配合」という信頼感があります。Oリング対応で、同社のルブとのセット運用を前提に設計されています。DIDチェーンを使っているライダーには特に相性が良く、クリーナーとルブを同ブランドで統一したい場合の定番選択肢です。

製品名 タイプ Oリング対応 特徴
ワコーズ CC 溶剤系スプレー 速乾・高浸透・国内定番
モトレックス チェーンクリーン 溶剤系フォーム 密着泡・臭い少なめ・光沢仕上げ
AZ チェーンクリーナー 溶剤系スプレー 低価格・大容量・日常メンテ向き
シュアラスター チェーンクリーナー 水系スプレー 無溶剤・屋内使用向き
DID チェーンクリーナー 溶剤系スプレー チェーンメーカー純正・ルブと同ブランド統一

編集部の一言

チェーンクリーナーおすすめ製品を選ぶ際は、「まず自分のチェーンがOリング対応かどうか」を起点にするのが最も確実です。多くの現行車はシールドチェーンですが、旧車やチェーン交換後の仕様によっては非シールドのケースもあります。購入前に一度確認する習慣をつけておくと、製品選択で迷わなくなります。

チェーンクリーニングの正しい手順

作業前の準備

チェーンクリーニングは屋外か換気の良い場所で行います。溶剤系は引火性があるため、火気厳禁です。用意するものは以下の通りです。

・チェーンクリーナー

・チェーンブラシ(専用)またはチェーン洗浄機

・使い古しのウエスまたはペーパーウエス

・ニトリルグローブ(肌への溶剤付着を防ぐ)

・タイヤやホイールへの飛び散りを受けるダンボールや養生シート(任意)

洗浄から乾燥までの流れ

STEP 1:チェーン全体にクリーナーを吹き付ける

バイクをサイドスタンドまたはメンテナンススタンドで安定させ、チェーン全体にクリーナーをスプレーします。リアタイヤを手で回しながら均等に吹き付けると効率的です。1〜2分ほど浸透させます。

STEP 2:ブラシで擦る

チェーンブラシを使い、コマとコマの間、プレート側面を擦ります。力を入れすぎず、溶けた汚れを掻き出すイメージで擦るのがコツです。特に汚れが溜まりやすいローラー部分を重点的に。

STEP 3:ウエスで拭き取る

ウエスでチェーン全体を包むように押さえ、タイヤを回しながら溶剤と汚れを拭き取ります。

STEP 4:乾燥させる

速乾タイプでも5〜10分は乾燥時間をとります。水系タイプはエアブローまたは十分な拭き取り後、さらに時間を確保してください。クリーナーが残った状態でルブを塗ると、乾燥が阻害され潤滑性能が落ちます

STEP 5:チェーンルブを塗布する

乾燥を確認したら、チェーンルブを塗布して完了です。クリーナーとルブはセットで運用することが前提です。

補足・参考

チェーン洗浄機(ケース型ツール)を使う場合は、ケース内にクリーナーを入れてチェーンを差し込み、タイヤを回すだけで洗浄できます。作業時間を半分以下にできるため、複数台所有のライダーや定期メンテの習慣化に役立ちます。ケアもケース内のクリーナーを捨てて洗うだけなので後処理も簡単です。

よくある失敗とその対策

クリーナーが飛び散ってホイールやタイヤを汚した

スプレー時の圧が強すぎるとクリーナーが広範囲に飛びます。ノズルをチェーンに近づけて細く吹き付けるか、チェーン洗浄機を使うことで飛び散りを最小限にできます。ホイールに付着した場合はすぐに水で洗い流してください。タイヤに付着したままにすると、グリップ低下の要因になります。

洗ったのにチェーンが黒いまま

チェーン自体の金属が変色している場合は、クリーナーで落とせる汚れではありません。長期間の使用によるチェーンの錆び・摩耗色は洗浄では戻らないため、チェーンの伸び・リンクの固着を確認し、必要に応じて交換を検討してください。クリーナーは「汚れを落とすもの」であり、劣化したチェーンを再生するものではありません。

クリーナー後にルブがすぐ飛んでしまう

乾燥が不十分な状態でルブを塗布すると、クリーナーの溶剤がルブを希釈し、定着が悪くなります。乾燥時間を十分にとるか、ウエスで念入りに拭き取ることが対策になります。また、ルブの選定もチェーン環境(ウェット・ドライ)に合わせることが重要です。

よくある質問

チェーンクリーナーとパーツクリーナーは代用できますか?

パーツクリーナー(ブレーキクリーナー)はチェーンの脱脂に使えますが、OリングやXリングのシールゴムを劣化させる成分を含む製品が多いです。シールドチェーンへの使用は推奨されません。チェーン専用クリーナーはシール素材への影響を考慮した配合になっているため、代用はリスクがあります。

洗浄後に水で流しても大丈夫ですか?

水系クリーナーは水洗いを前提とした設計の製品もありますが、溶剤系クリーナーは水洗い不要で、ウエス拭き取りで完結します。水でリンク内部に水分が残るとサビの原因になるため、洗い流す場合はエアブローや十分な乾燥時間を確保し、必ずルブを塗布して水分置換をしてください。

チェーンクリーナーはどこで買えますか?

バイク用品店(ナップス・ライコランドなど)・ホームセンター・カー用品店・Amazonや楽天などのECサイトで購入できます。ワコーズやAZなど国産ブランドはホームセンターでの取り扱いも多く、急に必要になったときでも入手しやすいです。モトレックスなど欧州ブランドはバイク用品店またはECサイトが確実です。

ノンシールチェーンにも同じクリーナーを使えますか?

ノンシールチェーンはOリングなどのシール材がないため、溶剤系クリーナーをそのまま使えます。ただし、リンク内部のグリスが洗い流されやすいため、洗浄後は必ず専用ルブを十分に浸透させてください。ノンシールチェーンはリンク内部へのルブ浸透が特に重要です。

チェーンクリーニングの廃液はどう処理しますか?

使用後の廃液や汚れを吸ったウエスは、揮発させてから一般廃棄物として処理するか、各自治体の指定方法に従ってください。下水や排水溝への廃液の流し捨ては環境負荷になるため避けてください。チェーン洗浄機を使った場合は、溜まった廃液を密閉容器に回収し、ガソリンスタンドやカー用品店の廃油回収ボックスに持ち込む方法が一般的です。

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まとめ|チェーンクリーナーは「チェーンの種類」と「使用環境」で選ぶ

チェーンクリーナーおすすめ選びで「汚れが落ちれば何でもよい」という視点だけで判断すると、シールゴムへのダメージやルブ定着不良といった問題につながることがあります。選択の起点は「自分のチェーンがOリング・Xリング対応かどうか」です。そのうえで、汚れの程度・使用場所・コストの優先順位を整理すれば、自分に合った製品が絞り込めます。

この記事のまとめ

・チェーンクリーナーはルブ塗布前の必須工程であり、省略するとメンテナンス効果が下がります

・OリングXリングチェーンには必ず対応製品を使うこと

・溶剤系は溶解力が高く速乾。水系は臭いが少なくシールへの影響を最小化できます

・ワコーズ・モトレックスは品質重視、AZはコスパ重視、シュアラスターは屋内使用に向いています

・洗浄後の乾燥を十分にとってからルブを塗布するのが正しい手順です

・チェーン洗浄機との組み合わせで作業効率と仕上がりが大きく向上します

BunBun編集部では、チェーンメンテをはじめとするバイクケア情報を定期的に発信しています。メンテナンス頻度を上げると、ツーリング前の安心感が変わります。道具を揃えるところから始めてみてください。

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この記事を書いた人

40代からのツーリング仲間探しサービス「BunBun(ブンブン)」の編集部です。ソロツーリングの楽しみ方からマスツーリングのマナーまで、大人のライダーに役立つ情報をお届けします。

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