SHOEIのヘルメットラインナップ|ツーリング派はどれを選ぶ?

SHOEIのヘルメットラインナップ|ツーリング派はどれを選ぶ?

「SHOEIのヘルメットは品質が高い」とは分かっていても、ラインナップが多すぎてどれを選べばいいのか迷ってしまう。特にツーリングメインのライダーにとって、快適性・静粛性・視野の広さといった長距離向けのスペックは外せません。この記事ではBunBun編集部が、SHOEIの主要ラインナップをツーリング目線で整理し、選び方の基準を具体的に解説します。

目次

SHOEIが支持される理由|ブランドの立ち位置を整理する

国内生産・職人仕上げのフルフェイスメーカー

SHOEIは埼玉県に本社を置く国内ヘルメットメーカーで、全製品を国内工場でハンドメイド生産しています。海外の大量生産モデルとは異なり、シェルの積層工程から塗装・検品まで一貫管理しているのが最大の特徴です。

価格帯は3万円台後半〜7万円台と決して安くはありませんが、その品質に見合うだけの信頼性がプロライダーからアマチュアまで幅広く評価されています。国内のレース公認はもちろん、MotoGPやWSBKでもシェアを持つ数少ないブランドです。

ツーリングライダーにとって「SHOEI」を選ぶ意味

ツーリング派がSHOEIを選ぶ理由は、レース用ヘルメットとしての性能をそのまま快適性に転換している点にあります。具体的には以下の三要素が挙げられます。

静粛性の高さ:シェル形状と内装の密着設計により、高速走行時の風切り音を抑制

ベンチレーション設計:気温変化が大きい長距離走行でも内部環境を快適に維持

内装の交換・洗浄対応:長期使用を前提とした耐久設計

特に40代以降のライダーには「長時間かぶっても疲れにくい」という点が最重要ポイントになるケースが多く、その意味でSHOEIの設計思想はツーリング派と親和性が高いといえます。

SHOEIの主要ラインナップ一覧|現行モデルを種類別に整理

フルフェイス系:GT-Air 3 / Z-8 / RF-1400

GT-Air 3

ツーリング特化の定番フルフェイスがGT-Air 3です。内蔵サンバイザー機構を備え、サングラス不要で日差し対応できるのがソロツーリング派に特に好評です。ショートルーフ形状のシェルはCN-Xベンチレーションと組み合わせることで、高速域でも効率よくエアを循環させます。重量はMサイズ(シェルサイズM)で約1,550g前後と、ツーリングモデルとしては標準的。

価格帯は6万円台〜で、グラフィックモデルはさらに上乗せとなります。「一本でなんでもこなしたい」という万能志向のライダーに向くモデルです。

Z-8

スポーツ志向の強いフルフェイスがZ-8。シェルが薄くコンパクトなため、前傾ポジションのSSやネイキッドスポーツとの相性が良いモデルです。ツーリングに使えないわけではありませんが、静粛性やサンバイザー機構を求めるなら GT-Air 3の方が合理的です。価格帯は5万円台〜。

RF-1400

空力性能と静粛性を追求したハイエンドフルフェイス。Z-8よりも快適性重視の設計で、高速巡航時の安定感はラインナップ中トップクラスです。長距離高速ツーリングを主戦場とする中・上級ライダーに向く一本。価格帯は6万円台〜。

システムヘルメット(フリップアップ):NEOTEC 3

フルフェイスとオープンフェイスを切り替えられるシステムヘルメットがNEOTEC 3です。ツーリング中の信号停止・コンビニ休憩・カーナビ操作といった場面での使い勝手を重視するライダーからの支持が高いモデルです。

チンバーを跳ね上げるだけでナビ確認や会話が可能になるため、ロングツーリング派・グループツーリング派の両方にメリットがあります。内蔵サンバイザーも装備。Sena等のインカム取り付けも考慮したスピーカーポケットを備えており、ツーリング装備との親和性が高い設計です。

重量はフルフェイス比で150〜200g程度増えますが、快適性との引き換えとして多くのライダーが許容しています。価格帯は7万円台〜。

オープンフェイス(ジェット):J-Cruise 3

J-Cruise 3はオープンフェイスの中でツーリング寄りに設計されたモデルです。長めのバイザーとシールドの組み合わせにより、フルフェイスに近い防風性を実現しています。内蔵サンバイザーも装備済み。

ただしオープンフェイスの構造上、高速域での騒音・疲労はフルフェイス系より大きくなります。街乗り・低速メインのツーリングや、景色を楽しみながら走るスタイルとの相性が良いモデルです。価格帯は5万円台〜。

アドベンチャー系:HORNET ADV

オフロード寄りのアドベンチャーモデルがHORNET ADVです。バイザー付きシェルにシールドを組み合わせた設計で、ダートや林道を含むロングルートを走るアドベンチャーライダー向けの一本です。

アフリカツイン・テネレ・Vストロームといったアドベンチャーバイクとの組み合わせ例が多く、国内外のロングツーリングシーンでよく見かけます。純舗装路ツーリングメインであれば、空力設計に優れたGT-Air 3やRF-1400の方が快適です。価格帯は5万円台〜。

編集部の一言

ツーリングメインであればGT-Air 3かNEOTEC 3が最初の検討候補として最も合理的です。GT-Air 3はすべてのシーンに対応できる汎用性、NEOTEC 3は利便性と快適性の両立が持ち味。走行スタイルの軸足がどちらにあるかで絞り込んでください。

ツーリング派のための選び方|5つの判断基準

1. 走行距離・ペース

1日300km以上のロングツーリングを想定するなら、静粛性と重量のバランスが最優先です。RF-1400やGT-Air 3が候補に入ります。逆に1日100〜150km程度の近郊ツーリング中心であれば、システムヘルメットの重さも苦になりにくく、NEOTEC 3の利便性が活きてきます。

2. 走行シーンの種類

高速道路メイン→ RF-1400・GT-Air 3
街乗り+高速混在→ NEOTEC 3・GT-Air 3
ワインディング・峠→ Z-8・RF-1400
アドベンチャー・林道→ HORNET ADV
街乗りメイン・低速→ J-Cruise 3

このように走行シーンを先に定義することで、モデルの候補が自然と絞り込まれます。

3. インカム・通信機器の使用有無

グループツーリングでインカムを使うなら、スピーカーポケットの形状とクランプ取り付け位置を必ず確認してください。NEOTEC 3はSena・Cardo両社との接続実績が豊富で、スピーカー埋め込みに対応したチークパッド形状になっています。GT-Air 3・RF-1400も対応品が多いですが、モデルによって取り付け加工の難易度が異なります。

4. サンバイザーの有無

ソロツーリングでサングラスを常用している場合、内蔵サンバイザーがあると装備の簡素化に直結します。GT-Air 3・NEOTEC 3・J-Cruise 3は標準装備。Z-8・RF-1400にはサンバイザーがないため、光量変化の多いルートではフォトクロミックシールドや別途サングラスの携帯が必要です。

5. 頭のかたち(ヘッドフォームとのフィット)

SHOEIはライダーの頭形を「楕円(ロングオーバル)寄り」で設計しているメーカーとして知られています。アライが「球体に近い(ラウンドオーバル)」設計であるのと対照的です。試着せずにオンライン購入する場合は、サイズ表の頭周・深さ両方を確認するとともに、可能であれば実店舗で30分以上かぶって確認することを推奨します。

注意

ヘルメットのフィット感は個人差が大きく、同じサイズ表記でもモデルによって内部形状が異なります。特に長距離ツーリングでは装着時間が長くなるため、圧迫感のないフィットを実際に確認してから購入することを強くおすすめします。

各モデルのスペック比較表

モデル 種別 サンバイザー インカム対応 価格帯(税込目安) ツーリング向き度
GT-Air 3 フルフェイス あり 6万円台〜 ★★★★★
NEOTEC 3 システム あり 7万円台〜 ★★★★★
RF-1400 フルフェイス なし 6万円台〜 ★★★★☆
Z-8 フルフェイス なし 5万円台〜 ★★★☆☆
J-Cruise 3 ジェット あり 5万円台〜 ★★★☆☆
HORNET ADV アドベンチャー なし(バイザー) 5万円台〜 ★★★★☆(オフ混じり)

補足・参考

価格は2024〜2025年時点の国内定価を目安に記載しています。グラフィックモデル・限定カラーはさらに1〜2万円程度上乗せとなる場合があります。実際の購入前には各メーカー公式サイトおよび販売店での最新価格を確認してください。

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購入前に知っておきたい実用情報

シールドの種類と選び方

SHOEIのシールドは多くのモデルで「CWR-F2」「CNS-1」等の型番で共通化されており、同一シリーズ内でピンロックレンズ(曇り止め)が標準またはオプションとして選べます。ツーリング派には以下のシールド選択が実用的です。

・クリアシールド:全天候対応。夜間・トンネルを問わない汎用性

・ライトスモーク:晴天日中中心。視認性と眩しさのバランスが取りやすい

・ダークスモーク:晴天専用。夜間使用は視認性が著しく低下するため非推奨

・フォトクロミック(CWR-F2 Transitions等):光量で自動的に濃度が変わる。サンバイザー非搭載モデルとの組み合わせに有効

内装の洗浄・交換タイミング

SHOEIの内装は原則として取り外し・手洗いが可能です。ツーリングシーズン中は月1〜2回の洗浄が汗・皮脂の蓄積を防ぐ目安となります。内装の交換パーツは公式やショップから取り寄せ可能で、2〜3年を目安に交換するとフィット感が長期維持できます。

ヘルメットの使用期限

SHOEIを含む国内主要メーカーは製造から3〜5年を使用期限の目安として推奨しています。衝撃を受けたヘルメットは外観に損傷がなくても内部の緩衝材が劣化している可能性があるため、転倒・落下後は速やかに交換が推奨されます。長く使える品質だからこそ、使用期限の管理も忘れずに。

注意

購入時に「製造年月シール」の位置を確認しておきましょう。SHOEIは内装内側に製造年が記載されています。中古品の購入時はこの製造年の確認が特に重要です。

リターンライダー・40代以降が特に意識したいポイント

重量と首への負担

20代のころは気にならなかったヘルメットの重量が、40代を過ぎると長時間走行後の首への疲労として現れやすくなります。SHOEIのフルフェイス系は1,400〜1,600g前後と国内トップクラスの軽量設計ですが、それでもシステムヘルメット(NEOTEC 3)は1,800g前後になります。首の筋力や過去の頸部への負担を考慮してモデルを選ぶことが現実的です。

眼鏡・メガネとの相性

リターンライダー世代では眼鏡使用者も多く、ヘルメット装着時のフレーム干渉が問題になりやすいです。SHOEIはチークパッドの形状に「眼鏡用の溝(グラスリッジ)」を設けているモデルが多く、比較的眼鏡対応に積極的なメーカーです。購入前に必ず眼鏡をかけたまま試着して、テンプル(つる)の締め付けがないか確認してください。

グループツーリングでのコミュニケーション

BunBunを通じて仲間とツーリングする場面では、インカムの音質がそのままコミュニケーションの快適さに直結します。NEOTEC 3はチンバーを開けた状態でも使用できるため、集合・解散時の会話がヘルメットをかぶったまま完結できるのが実用的なメリットです。

よくある質問

SHOEIとアライ、ツーリングで選ぶならどちらが良いですか?

どちらも国内最高峰の品質ですが、ツーリング特化機能という意味ではSHOEIが一歩リードしています。内蔵サンバイザーやシステムヘルメット(NEOTEC 3)の完成度、インカムとの親和性などツーリング派が重視する要素でSHOEIは選択肢が充実しています。一方でアライはシェルの安全性設計(より高い衝撃吸収)を最優先にしており、「安全性ファースト」のライダーに根強い支持があります。最終的には頭のかたちへのフィット感を実際に確認した上で選ぶのが最も合理的です。

GT-Air 3とNEOTEC 3、長距離ツーリングではどちらを選ぶべきですか?

高速道路での長距離巡航を中心とするなら静粛性・軽量性に優れるGT-Air 3が有利です。一方で道の駅・コンビニ・観光スポットへの立ち寄りが多い「観光ツーリング型」ならNEOTEC 3の利便性が長時間使用での快適さに直結します。「走ること」に集中したいならGT-Air 3、「立ち寄ること」を楽しみたいならNEOTEC 3と整理すると選びやすいです。

SHOEIヘルメットはオンラインで購入しても大丈夫ですか?

頭のかたちに対するフィット感は個人差が大きく、初めてSHOEIを購入する場合は実店舗での試着を強くおすすめします。同じSサイズでもモデルによって内部形状が異なるため、オンライン購入はすでに同モデルのサイズが分かっている場合や、シールド・内装パーツの補充購入に限定するのが賢明です。

ピンロックレンズは必要ですか?

春秋のツーリングシーズン、特に早朝出発や山間部を走るルートではシールドの曇りが視界を著しく悪化させます。ピンロックレンズは二重ガラス効果で曇りを大幅に抑制するため、ツーリング派には実質必須のオプションといえます。GT-Air 3・NEOTEC 3はピンロック対応シールドが付属または標準装備されているので、購入時に確認してください。

グラフィックモデルとソリッド(単色)モデル、機能に違いはありますか?

シェル・内装・ベンチレーションなどの機能面は同一モデルであれば同等です。違いは価格(グラフィックが1〜2万円程度高い)と視認性の点のみです。明るいグラフィックカラーは後方からの視認性向上に寄与するため、夜間走行や交通量の多い道でのツーリングでは安全面でのメリットも考慮できます。

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まとめ|ツーリング派のSHOEI選びはシーンの定義から始める

この記事のまとめ

・SHOEIは国内生産・手作業仕上げのヘルメットメーカーで、静粛性・快適性・耐久性のバランスがツーリング派に評価されている

・ツーリング向けの第一選択はGT-Air 3(フルフェイス・サンバイザー付)またはNEOTEC 3(システム・利便性重視)

・高速巡航重視ならRF-1400、アドベンチャー系ならHORNET ADV、街乗り中心ならJ-Cruise 3と走行シーン別に候補が絞れる

・40代以降のライダーは重量・眼鏡対応・インカム親和性を選択基準に加えると失敗が少ない

・初購入は必ず実店舗で試着。フィット感だけは数値で判断できない

・製造年の管理と定期的な内装洗浄を習慣にすることで、ヘルメットのパフォーマンスを長期維持できる

ヘルメットはライダーの安全と快適性に直結する、もっとも重要なギアのひとつです。SHOEIのラインナップはその品質の高さゆえに選択肢が多く見えますが、「自分がどんなツーリングをしたいか」を先に定義することで、候補は自然と2〜3本に絞り込まれます。価格に見合う一本を選んで、長いシーズンを快適に走り切ってください。

BunBun編集部では、ギア選びからツーリング仲間探しまで、40代以降のライダーが実際に役立てられる情報を継続的に発信しています。

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この記事を書いた人

40代からのツーリング仲間探しサービス「BunBun(ブンブン)」の編集部です。ソロツーリングの楽しみ方からマスツーリングのマナーまで、大人のライダーに役立つ情報をお届けします。

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