マスツーリングの計画の立て方|幹事初心者でも失敗しない段取りガイド
「マスツーリングの幹事を任された」「自分でグループツーリングを企画してみたい」。そう思ったものの、何から手をつけていいかわからない方も多いのではないでしょうか。
実は、マスツーリングの幹事がやるべきことは、ソロツーリングの準備とそこまで大きくは変わりません。違いは「複数人の都合やペースを考慮する」という一点です。この記事では、幹事初心者でも失敗しないマスツーリングの計画の立て方を、ステップバイステップで解説します。
マスツーリング計画の全体像
計画は大きく分けて「事前準備」「当日の運営」「事後フォロー」の3フェーズに分かれます。
| フェーズ | やること | 時期の目安 |
|---|---|---|
| 事前準備 | 日程調整・ルート選定・参加者への連絡 | 2週間〜1週間前 |
| 当日の運営 | 集合・走行・休憩・解散の仕切り | 当日 |
| 事後フォロー | お礼・写真共有・次回の提案 | 当日〜翌日 |
ステップ1:日程を決める
参加者の予定を確認する
まずは、一緒に走りたいメンバーに候補日を提示して調整します。日程調整にはいくつかのツールが便利です。
- LINEグループのアンケート機能: 候補日を複数提示して投票してもらう
- 調整さん: 複数人のスケジュール調整に特化した無料ツール
- 直接の連絡: 少人数(3〜4人)ならLINEで直接やり取りするのが早い
日程選びのポイント
- 天候を考慮する: 雨天中止にするかどうかを事前に決めておく
- 季節を意識する: 真夏や真冬は体力の消耗が激しいため、走行距離を控えめにする
- 連休は避ける: ゴールデンウィークやお盆は道路が混雑するため、通常の土日がおすすめ
- 集合時間は早すぎない: 40代以上のライダーが多い場合、朝8〜9時集合くらいが無理のないライン
ステップ2:ルートを決める
ルート選びはマスツーリングの計画で最も楽しいパートです。
ルート選びの基本原則
まず目的地を決める
「海が見える場所に行きたい」「美味しい海鮮丼を食べたい」「紅葉が見頃のスポットを走りたい」。まずは旅の目的や最終目的地を決めましょう。目的地が決まれば、ルートや走行距離は自然と見えてきます。
走行距離は控えめに
マスツーリングの走行距離は、ソロツーリングの7〜8割に抑えるのが安全です。休憩回数が増える分、同じ距離でも時間がかかります。
| 走行時間の目安 | 走行距離の目安 | 適した参加者 |
|---|---|---|
| 3〜4時間 | 100〜150km | 初心者・初参加者が多い場合 |
| 5〜6時間 | 150〜250km | 慣れたメンバーの場合 |
| 7時間以上 | 250km以上 | 経験豊富なメンバーのみ |
幹事初心者は、100〜150km程度の短めのコースから始めるのがおすすめです。
高速道路と一般道のバランス
全行程高速道路では味気ないですし、全行程一般道では時間がかかりすぎます。目的地周辺は景色の良い一般道を走り、移動区間は高速を使うのが定番の組み立てです。
ルート作成に便利なツール
- Googleマップ: 複数の経由地を設定してルートを作成。所要時間の目安もわかる
- ツーリングマップル: 紙の地図ならではの発見がある。ルート沿いのおすすめスポット情報も充実
- NAVITIME ツーリングサポーター: バイク向けのナビアプリ。有料道路の料金表示や、走りやすい道の提案が便利
ルート作成のチェックリスト
- [ ] 出発地〜目的地の総走行距離
- [ ] 所要時間(休憩込み)
- [ ] 高速道路の利用区間とIC名
- [ ] ガソリンスタンドの位置(特に山間部)
- [ ] 休憩ポイント(コンビニ・SA・道の駅)
- [ ] 昼食場所の候補(混雑を避けるためバイクの駐車スペースも確認)
- [ ] 雨天時の代替ルートまたは中止の基準
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ステップ3:集合場所を決める
集合場所の選び方は、マスツーリングの成否を左右する重要なポイントです。
良い集合場所の条件
- バイクが複数台停められる: コンビニの場合、大型駐車場のある店舗を選ぶ
- 全員がアクセスしやすい: 特定のメンバーだけ遠回りになる場所は避ける
- トイレが使える: 集合時にトイレに行けると安心
- わかりやすい場所: 初めてのメンバーでも迷わない、目印がはっきりした場所
おすすめの集合場所
- 高速道路のSA・PA: 広い駐車場、トイレ、売店がそろっている
- コンビニの大型駐車場: 飲み物の購入もでき、全国どこにでもある
- 道の駅: バイク用の駐車スペースがある場合も多い
- バイク用品店の駐車場: 開店前の時間帯なら広いスペースが使える(許可を取ること)
注意点
集合場所がコンビニの場合、長時間占拠するのはマナー違反です。集合したら速やかに出発しましょう。何か購入してお店に貢献するのも大切です。
ステップ4:参加者への事前連絡
ルートと集合場所が決まったら、参加者に詳細を伝えます。
共有すべき情報
以下の内容をLINEグループやメールで共有しましょう。
【マスツーリングのご案内】
■ 日時: ○月○日(日)
■ 集合場所: ○○SA(上り)
■ 集合時間: 8:30 / 出発: 9:00
■ ルート: ○○IC → ○○道 → ○○(昼食) → ○○ → ○○IC
■ 走行距離: 約○○km
■ 解散予定: 15:00頃
■ 持ち物: ETC、雨具、モバイルバッテリー
■ 雨天時: 前日18:00に最終判断(LINEでお知らせ)
■ 緊急連絡先: ○○(幹事携帯番号)
※ 当日の流れ
08:30 集合・自己紹介
09:00 出発
10:30 休憩(○○PA)
12:00 昼食(○○)
13:30 出発
15:00 解散(○○IC付近)
※ 走行ペースはゆったりめです。無理せずマイペースで走りましょう。
※ ETCカードと、ガソリン満タンでお越しください。
前日の最終確認
前日の夕方〜夜に、以下の内容を確認のメッセージとして送りましょう。
- 天候と催行の可否
- 集合時間・場所の再確認
- キャンセルする場合の連絡先
ステップ5:走行隊列の組み方
マスツーリングの走行隊列(フォーメーション)は、安全に直結する重要な要素です。
千鳥走行の基本
マスツーリングの基本隊形は「千鳥走行(ちどりそうこう)」です。これは、車線の左右に互い違いに並んで走る隊形で、以下のメリットがあります。
- 一列で走るよりも隊列が短くなる
- 前のバイクとの衝突リスクが下がる
- はぐれにくい
- 見た目にもまとまりがある
走行順序の決め方
| ポジション | 配置する人 | 理由 |
|---|---|---|
| 先頭 | 幹事またはルートを熟知した人 | ルート案内の役割 |
| 2番目 | 初心者やゲスト | 先頭のペースに合わせやすい |
| 中盤 | 一般メンバー | 前後に挟まれて安心 |
| 最後尾 | ベテランライダー | 全体を見守り、はぐれた人をフォロー |
走行中のルール
以下のルールを出発前に全員で共有しましょう。
- 千鳥走行を維持する
- 隊列の中で追い越しをしない
- 信号で分断されたら、先に行った組が安全な場所で待つ
- 異常(パンク、体調不良など)があったら手を挙げて合図する
- 無理なペースでついていかない
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ステップ6:休憩・給油のタイミング
マスツーリングとソロツーリングの最大の違いは、休憩と給油のタイミングです。
休憩の目安
- 通常時: 1〜1.5時間に1回
- 暑い時期・寒い時期: 45分〜1時間に1回
- 初心者が多い場合: 45分〜1時間に1回
休憩ポイントは事前にルート上に設定しておきましょう。SA・PA・道の駅・コンビニなど、全員がまとまって停められる場所が理想です。
給油のタイミング
タンク容量が小さいバイク(200km以下で給油が必要)がメンバーにいる場合は、そのバイクに合わせて給油ポイントを設定します。特に山間部ではガソリンスタンドが少ないため、事前にルート上のGS位置を確認しておきましょう。
目安: ガソリン残量が半分になったら次のGSで給油する。マスツーリングでは「もう少し走れる」の油断が致命的になります。
ステップ7:当日の運営
集合〜出発
- 全員がそろったら点呼
- 初参加のメンバーがいれば簡単な自己紹介タイム
- ルートの概要を説明
- 走行隊列の順番を確認
- 走行ルール(千鳥走行、ペース、信号分断時の対応)を共有
- 出発
走行中の幹事の役割
- 先頭を走る場合は、後続が追いつきやすいペースで走る
- カーブの手前では十分に減速する
- 車線変更や右左折の前に、早めにウインカーを出す
- ミラーで後続の状況を定期的に確認する
- 信号が変わりそうなときは無理に通過しない
昼食時
- 事前に昼食場所の目星をつけておく(混雑具合、駐車スペース、メニュー)
- 大人数の場合は事前に予約できると安心
- 食事中はバイク談義を楽しむ絶好の時間
解散
- 解散場所に到着したら、全員の到着を確認
- 「お疲れさまでした」の挨拶
- 体調や体力に不安がある人がいないか確認
- 帰路の安全を確認して解散
ステップ8:事後フォロー
解散して終わりではなく、事後のフォローが次回につながります。
当日〜翌日にやること
- LINEグループで「お疲れさまでした」のメッセージ
- ツーリング中に撮った写真を共有
- 良かった点や改善点を振り返る
- 次回のツーリングの日程候補を提案
このひと手間があるかないかで、グループの継続性が大きく変わります。
幹事初心者が失敗しやすいポイントと対策
| よくある失敗 | 対策 |
|---|---|
| 走行距離を詰め込みすぎる | 初回は100〜150kmに抑える |
| 休憩ポイントを決めていない | ルート上に1〜1.5時間間隔で設定 |
| 雨天時の判断が曖昧 | 「前日18時の天気予報で判断」と事前に決める |
| 全員のペースを把握していない | 事前に走行経験やスタイルを確認する |
| 昼食場所が見つからない | 事前に候補を2〜3か所調べておく |
| 連絡先を交換していない | 出発前に全員のLINE連絡先を確認 |
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まとめ|幹事を経験すると、ツーリングがもっと楽しくなる
マスツーリングの幹事は大変そうに見えますが、やるべきことを整理すれば、決して難しいものではありません。日程を決め、ルートを選び、参加者に連絡する。この3ステップさえ押さえれば、あとは当日を楽しむだけです。
幹事を経験すると、ルート選びの楽しさに目覚めたり、仲間からの「楽しかった、ありがとう」の言葉に喜びを感じたりと、ツーリングの新しい楽しみ方が見つかります。
「仲間を集めるのが大変」という方には、BunBun(ブンブン)もおすすめです。ツーリングイベントを作成して公開するだけで、参加したいライダーが集まります。幹事の負担を大幅に軽減できるサービスです。現在、会員登録受付中です(https://bun-bun.jp/)。
さあ、次の週末のツーリングを計画してみませんか。
